現代中国文学選集 6 莫言

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784193038569

作品紹介・あらすじ

抗日戦の当時、若く、たくましく、勇敢だった祖父は農民ゲリラの首領。美しく、しっかり者の祖母は村の酒造小屋の女主人。日本兵のトラック隊を待ち伏せしたゲリラは死傷者を出しながらもこれを全滅させたが、まきこまれた祖母は乳房を銃弾に撃ちぬかれ、高梁畑を血に染めて息をひきとった。…病気の息子の嫁にと、処女だった祖母を金の力で買い取ろうとした有力者父子の暗殺、高梁畑での情交、密通する堕落僧、生きながら農民の皮を剥がす日本兵など、事件は次々と起る。

感想・レビュー・書評

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  • しばらく中国現代小説(とくに莫言のもの)は読みたくないと思っていた。
    『紅い高粱』で暴力や殺人はもうしばらくごめんだと思っていたのにもかかわらず、続きが気になってしまい、手に取った。
    前巻に引き続き、暴力三昧の内容である。
    さらに言えば、本文の中で「祖父が北海道に行った」という描写があるが、その複線も改修されないまま、本書は終ってしまう。あとがきで、作者自身が本書の至らなさを恥ずかしいと書いているが、改修しきれない複線のことについても言っているのだろうか。

    莫言は非常に評価されている作家である。
    紅い高粱一族(本書のシリーズ名はこんな感じだったような気がする)を読んで、どうしてこんなに評価されているのかを疑問に思った。
    中国人民の姿をありありと描いているからだろうか。
    他書も読んでみたいが、暴力・殺人描写は本当に嫌いなので、莫言の平和的な本を読みたい。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN03662652

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著者プロフィール

中国・山東省高密県出身。小学校中退後、1976年に人民解放軍に入隊し、執筆活動を開始。『赤い高粱(コーリャン)』(1987年)が映画化され世界的な注目を集める。「魔術的リアリズム」の手法で中国農村を描く作品が多く、代表作に『酒国』『豊乳肥臀』『白檀の刑』など。2012年10月、ノーベル文学賞を受賞。

「2013年 『変』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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