美濃路殺人事件 (徳間文庫 う 1-4)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784195691113

感想・レビュー・書評

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  • 冬の美濃路で何を物語るのか。光彦の推理の行方は?

  • 浅見光彦が被害者の心当たりがあったことから、事件は進みだしましたからね。すごかった。

  • 愛知県犬山市の明治村で、大京物産課長・高桑雅文の死体が発見された。バッグの中には血染めの回数券が入っており、しかも被害者の血液型とは違っていた。事件発生時、美濃で和紙の取材をしていた浅見光彦は高桑の顔に記憶があった。数日前、「狂言強盗か」と報道された宝石商失踪事件の画面に彼の姿が映しだされていたのだ。ふたつの事件に一体どんな関係が?浅見は殺人現場に赴くのだが…。

  • 浅見光彦の公式第15事件
    公式第1事件の「後鳥羽伝説殺人事件」にレビュー

  • 戦争による学童疎開、ふとしたことで再会したそのときの繋がりが、現在の自分達の運命を悲劇に導いてしまった・・・。 そんな悲しい話である。
    浅見が言うように、この結末には「救い」がない。
    辛くモノクロな時代を越え、ようやく手にした家族との幸福を守りたいがため、やむなく手を染める犯罪。
    自らを犠牲にして死を迎え入れる当事者たちはそれでよいのかもしれない
    (それしか道はないと思ってやるのだろう)、だが、それを後に知ることになる、家族たちの気持ちがやりきれない。

    物語の始まりからいきなり美しいヒロイン(月岡三喜子)にひっぱたかれる浅見、そして始まる彼女とのやり取りが物凄く新鮮で・・・(笑)
    とかく突っ走りがちな彼女に振り回される前半も、ハラハラして面白かった(^-^*
    それにしても毎回、浅見シリーズには美女が登場するけれど、内田康夫が描く「美女」って、現実には一体どんな女性を想像しているのかな、と思う。
    また、美人は総じて気が強く、平気で男を引きずり回す女性も多い。
    ・・・現実であんな風に振舞う女性って私は見たことがないんだけれど(笑)、あんな風に振舞えるってよほど苦労してないか、周囲に自分が素直に受け入れられるまま今まで生きてきたのだろうなぁ、なんて・・・ちょっと捻くれた気持ちになってしまう。
    まぁやはり。美女の振る舞いは、美女だからの振る舞いなのだ。全ての女ができることじゃぁ、ないw

  • せつない人間模様…
    ここのところ、そういうのが多いように思えます。

    和紙の手漉きは、やはり均一に行うのが難しかった記憶がよみがえりました。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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