- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784195980705
感想・レビュー・書評
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死の気配が色濃くつきまとう、8編からなる短編集。
たぶん、ずいぶん前に読んでいたと思われる。昨年連城三紀彦を再読していたら、古い耽美的な作品を振り返りたくなり、この作者のものを電子書籍でいくつか購入。登録用にはないので、文庫版を用いた。
近頃は耽美と銘打っていても、うわべだけのチャラチャラしたものが多いが、赤江瀑は泥臭いものを描いても色気が漂っている。こういうのを書ける人、最近はいないのかなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そう言えば未読だったなぁ……と、ふとタイトルを思い出し、古本屋さんで購入。
赤江さんの本は短編選集だったら多分新品で入手可能なはずだけど、
読みたい作品が入っていたりいなかったりするので、
またしても中古本に走ってしまうのだった。
表題作は諸星大二郎ファンなら「妖怪ハンター」シリーズ《水の巻》で
お馴染み「えびす信仰」をモチーフにした話。
漁の際に漂着物を拾うと大漁になるという「寄り神」信仰のある漁村で、
仮死状態で救われ、息を吹き返した男が、
客人(マレビト)として歓待されながら不吉な夢に魘されるようになる。
彼は単に「ありがたい」「おめでたい」存在なのではなく、
ひょっとして偽王(モックキング)として扱われているのでは――と思った。
全8編中、一番面白かったのがサラッとした掌編「月下殺生」。
短いけれど、他人事のような地の文に背筋がひんやりするホラー。
美味。 -
表題作が一等に好き。
全話がとても身近に死があるからこそ生きる人の話。そうでなければとっくに消えていたんだろうと感じる。
明確な見えない隔たりがある死を、丸呑みした味は様々であろうが、甘美であれと祈りたい。狂ってしまっているならば。 -
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