アップフェルラント物語 (アニメージュコミックス)

  • 徳間書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784197730209

感想・レビュー・書評

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  • 僕は滅多に、小説でもマンガでも、二度読み返すことがなく、同じ作品を読むなら、その時間でまた新しい作品に触れることを好む性格なのですが、その僕が、二度三度と繰り返し読んだ、『アップフェルラント物語』。

    その作品の、ふくやまけいこ氏によるマンガ化作品。

    読んだつもりになってたけど、初見でした。

    もともと、田中芳樹氏の作品は大好きなのですが、中でもこの作品は別格で、とりあえず田中芳樹作品を読むならこの作品!と胸を張ってオススメできる一冊。

    なにより、ちゃんと一冊でしっかり完結しているというのがポイントが高い。(そこかー)

    ドイツ語圏の架空の小国として創作された国、アップフェルラント。

    日本語に訳すと、「リンゴの国」。可愛い名前じゃないですか。そういう国名があっても、ぜんぜんいいじゃないかと言いたくなる。

    もともとアジアよりもアメリカよりも、ヨーロッパが好きな僕としては、全体の雰囲気がとても気持ちよく、そこに、田中芳樹一流のウィットとユーモアがあり、本当に好きな作品。

    好きすぎて、かつて、『少年ラヂオ』という作品を作った際には、かなりの部分を参考にさせていただきました。

    『少年ラヂオ』特設サイト
    http://www.caramelbox.net/2006radio_special/
    (音が流れますので、注意!ちなみに流れる歌は「少年ラヂオ」という歌で、僕が作詞したものです)

    演劇集団キャラメルボックス 少年ラヂオ 2006クリスマスツアー [DVD]
    http://www.amazon.co.jp/gp/product/B006L9B68O?ie=UTF8&tag=kumabetti-22&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=B006L9B68O
    (活劇で、楽しく面白いですよ。と自画自賛ステマ?これが売れても、僕には一円も印税入りませんが)

    マンガ版は初見だったのですが、ふくやまけいこ氏のマンガはいつもそうなのですが、描写がとても丁寧で読みやすく、少女マンガにカテゴライズされているかと思うのですが、アクションも豊富で、キャラクターたちの表情が豊かで、男女問わず、万人にお勧めできます。

    現時点では、古本屋さんやAmazonなどの中古の扱いでしか手に入れにくいかとは思うのですが、見かけたときには即購入をお勧めいたします。(僕が手に入れたのは徳間書店版でしたが、講談社版もあるようです。いずれも内容は同じかと思います)

    ジブリっぽいとか、『ラピュタ』っぽいとかいう雰囲気もありますが、要するに、ボーイ・ミーツ・ガールの王道なのだと思います。

    楽しい読書体験を、どうぞ。

  • 田中芳樹/ふくやまけいこ

  • 掲載誌はアニメージュ。
    ストーリー展開はほぼ同じだが、オリジナルキャラクターとその分のエピソードが追加されていて、より少年少女向けの要素が強化されている感じがする。

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著者プロフィール

ふくやまけいこ漫画家。『何がジョーンに起こったか』『ゼリービーンズ』『タップ君の探偵室』『東京物語』ほか著書多数。

「2022年 『何がジョーンに起こったか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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