封印の昭和史: 戦後五〇年自虐の終焉

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198603403

感想・レビュー・書評

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  • かつて石原慎太郎が「三国人」(2000年)とか「シナ」(2012年)とか言って問題にされたことがある。この発言をヘイトスピーチの嚆矢(こうし)とする人もいる。私自身、報道を真に受けて問題だと考えていた。本書を読むまでは。冒頭の付記で日本を取り巻く言論情況が一瞬にして理解できた。ちょっと考えてみれば誰でも気づくことだが「東シナ海」や「支那そば」に差別意識は全くない。
    https://sessendo.blogspot.com/2020/03/blog-post_15.html

  • 戦後50年目に書かれた小室直樹と渡部昇一の対談本。 小室直樹は、国際法の視点から、また当時の世界情勢と歴史的事実から、南京虐殺の否定、支那事変は侵略ではない、東京裁判の出鱈目さを論理的に説明してくれる。 一方、半藤一利らが評価する小村寿太郎や近衞内閣の間違い点の指摘にも納得。また、abcd包囲網に至るまでの回避できたポイントも結果論ではなく丁寧な説明でわかりやすい。 20年経った現在でもマスコミの流す情報はあいも変わらず、情けない限りと言わざるを得ない

  • 南京大虐殺はあった、無かった、結構あった、ちょっとだけあった、などなど色々な意見を言う人がいる。

    学者でもない僕のような者には、「あった、っていう事が書かれた本を読んだ」「無かった、という事が書かれた本を読んだ」というところまでしか言えない。

    当時南京には世界中から記者が集まっていたが、虐殺の記事が書かれる事は無かったと本に書いてある。

    当時南京大虐殺の記事が世界中で書かれたかどうか、頑張れば僕にでも裏が取れそうな気がする(してないけど)。

    色々な意見を言うのはいいけど、取ろうと思えば裏が取れるような意見だと、信憑性が違う。

    小室先生の話は、裏が取れそうな話が多くて信憑性が高くて嬉しい。

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著者プロフィール

1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科卒。大阪大学大学院経済学研究科中退、東京大学大学院法学政治学研究科修了。マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ハーバード大学に留学。1972年、東京大学から法学博士号を授与される。2010年没。著書は『ソビエト帝国の崩壊』『韓国の悲劇』『日本人のための経済原論』『日本人のための宗教原論』『戦争と国際法を知らない日本人へ』他多数。渡部昇一氏との共著に『自ら国を潰すのか』『封印の昭和史』がある。

「2023年 『「天皇」の原理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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