くま、好き!なので、読んだ。
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オスカルとエンマのおもちゃのくま。
ある日、くまくんは公園のすな場に忘れられてしまう。
…この時点でもう切ない…。
しかも、オスカルもエンマも迎えに来てくれない。
きっと家の中を探しているんだ…辛抱強く待つくまくん、そこへ現れたのはおもちゃのカバ。
置き忘れられたり落とされたりしたおもちゃが住む家に招かれる。
この住みかの描写がとてもわくわくするもので、「うわ~入ってみたい!」とテンションが上がる。
ちゃんと衣食住を人間と同じように過ごしているおもちゃたち。
面白い。
海外のイラストらしい独特さ、と言うか、時々おもちゃたちの笑顔がちょっと不気味に見えてしまったりするところもあるんだけれど、全体的におもちゃたちの動いている様など非常に可愛くて良かった。
いつか迎えに来てくれる望みを捨て切れずにいるくまくんを労わるおもちゃたちの優しさよ。
みんな、苦い別れを経験してきているからこそ、なのかな。
くまくんの成長に胸打たれる1冊。
最後には自分にとって大事な選択をするくまくん。
だいぶん大人になったよ…ほろり。
ほろりとくるよ。
他の作品も読んでみたいなぁ、出てるかしら。