中国の思想 (5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198606206

感想・レビュー・書評

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  • 比較的考えは孔子よりだと感じたけれど、よくよく読んでみるとどんどんと「天下を取るなら愛が大切だ」というメッセージを込められていることがわかり、キリスト教よりの考えにも見える。
    真理はいろんな人がどういう考えを通ったとしても、最後は似たような思考をしていくのかな。
    儒教好きじゃないみたいだけどw

  • 墨子はあまり日本ではなじみがありません

    それはなぜか?それはあまりにも終わりが激しすぎ
    後世に残せなかったからではないでしょうか

    平和の為に戦争をしない。墨子の考え
    ただ、戦争をしないのではない。守るべきときには手に武器を持ち
    古代中国思想時代に2大思想と呼ばれた

    守るべきものは何かを説く

  • 墨攻(原作:酒見賢一、画:森秀樹)で一躍有名になった墨家。

    諸子百家に含まれる、墨子。
    墨子の思想・行動の中で最も有名なのは、「非攻」と「兼愛」。
    ただし、本書はそこにこだわることなく、墨子の思想をテーマごとにを対話形式でまとめたものである。
    表現方法として、訳文、原文、読下し文の3部構成をとっている。

    墨子の考え方を知りたかったので、今回は原文、読下し文はスルーして読みました。。。


    墨子の凄いところは、あの覇権主義的な中国の時代において、「民衆のため」を出発点とし、民族・国を区別することなく最適化を目指した点に尽きると思う。
    また、知識を持ってるのではなく、それをどう活かすかが最も重要とし、行動の理念においている。
    本人も技術ついて、造詣が深かったらしく、その思想は以下に顕著に表れている。

    人を利する技術が"巧"であり、
    人を利さぬ技術は、"拙"である。

    原文:故所為功利於人謂之巧、
        不利於人謂之拙

    科学技術の目的について、人間中心主義を貫く墨子らしい考え方だと思う。このような思想を持つ墨子だからこそ、「兼愛」、「非攻」という現代にも通用する思想を、あの時代に持ちえたんだと思った。

    潔癖でストイックすぎるきらいがある人だけど、その考え方は素晴らしい。

  • 「兼愛」と「非攻」の思想を説き、儒家と真っ向から対立する主張を貫いた墨子。
    形骸化した礼に縋る儒家を痛罵し前向きな行動主義者として生きた墨子の生涯が活き活きと蘇る。

    孔子に対する執念深い攻撃が読んでいて大層、面白い。

  • なかなかひねくれてたんだろうなってお話し

  • 「世界に亀裂を入れる5冊」の②

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