- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198614928
感想・レビュー・書評
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久々に金庸。
『天龍八部』のドラマを少しだけ観ていたので、思い出しながら読む。
今回の主人公、段誉の頭の回転の良さ、面白おかしく周りを茶化す様子は流石。それでいて、全く武術が出来ないというのが面白い。
(武門の出なのに、全くもって武芸を学ぼうとしていないところが面白い。)
木婉清、かわいそう…。
段正淳の女たらしっぷりがしょうもなさすぎて呆れてしまうが、こういうハチャメチャな登場人物がいるのも金庸作品の魅力だったりするからなぁ。
早く続きを読みたい。 -
ぐっと引き込まれるんだけど、場面転換が早いのと、誰が誰だかわからなくなる…
でも面白いんだよねえ -
金庸の作品では『鹿鼎記』に次いで長い物語です。
それもそのはずで、この物語には主役が四人もいます!
大理国の王子・段誉(後の憲宗宣仁帝・段正厳)。
契丹人でありながら漢人として育てられ、丐幇(乞食の組織)の幇主となった蕭峯(喬峯)。
少林僧でありながら、不本意にも破戒させられ、破門された青年僧・虚竹。
鮮卑王族の末裔で、五胡十六国時代の燕国の復興を目指す貴公子・慕容復。
この四人を中心に謀略と闘い、そして恋が錯綜します。
愛する女性への想い、両親を殺された怨み、戒律を破る苦悩、先祖の国の復興を目指す大望、それら個別の闘いが絡み合い、一つのスペクタクルな物語になってゆきます。
時代は北宋期、第七代皇帝・哲宗が幼少で、祖母の宣仁太皇太后・高氏が摂政(正確には「垂簾聴政」)として善政をしいていた頃。
北に契丹族の遼、雲南にタイ族の大理、西方にはチベット族の吐蕃、党項(タングート)族の西夏があり、更には後に金国を建国する女真族の英雄・完顔阿骨打までが現れます。
最初に登場する段誉は、武術嫌いのヘタレだったのが、思わぬ奇縁で内功を身に付けます。
湖畔に剣を躍らせる謎の男女の影とは?
ニン、トン♪ -
ドラマの方を見ていたんですが、一番"面白い"と思った作品です。
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時代は北宋、武芸嫌いの大理国王子段誉、悲劇の大英雄喬峰、純朴な少林僧虚竹、大燕国復興を目論む貴公子慕容復の4人の生き様を描く。親世代のしがらみと民族間の争いに翻弄される4人の運命は・・・?