感動を教えてくれた国語教科書

著者 : 萩野貞樹

• 徳間書店 (2002年12月1日発売)

作品紹介・あらすじ

国定教科書から戦後教科書まで、誰もが学んだ「あの名作」の数々。

感想・レビュー・書評

[necotaxi1003さんの感想 · 2012年6月27日]

むか～しの教科書に収録された作品を集めた書籍。戦前の日本人はこんなにもたくさんの文章のシャワーを浴びて育っていたのか。英語を学ばなくてよくて国語に注力できた、ある意味で幸せな世代の方々が日本語に強い理由がよくわかるというもの。
かつて台湾を旅行した時に日本語で話しかけてきたおじいさんもこういった「国語」を読んでいたのか。そして、この教科書で学んだ国語で話しかけてきたわけだ。
軍事色が…神道色が…というイメージ論で戦前を暗黒の時代だと断じるのは簡単だが、イメージ論は一冊の現実の前にその衣をはぎ取られる。