シュガー・ザ・キッドの兄弟

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198622282

感想・レビュー・書評

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  • 心に傷をもつ刑事と過酷に生きてきた少女。沖縄を舞台にしたハードボイルドストーリー。

    この小説の面白いのは、純文学的な雰囲気を出しているところですね。ごくありふれた刑事もののストーリーになんともいえないシュール感を持たせてくれています。
    ミステリーではなく、ハードボイルド小説として受けとめるべきかな。
    女性作家でこういうものを書くというのもなんだか新鮮です。

    「自分の痛みではない痛みに想いを馳せる力が、そのひとの人間としての深さだと思う。それがそのひとの愛情の深さだと思う。その深さや大きさは、甘い人生からは決して生み出されないものだと思う」
    この少女の台詞が妙に心に残りました。

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著者プロフィール

1955年沖縄生まれ。琉球大学物理学科中退。徳島大学薬学部卒業。沖縄県庁、沖縄県立病院薬剤部勤務を経て、2000年に作家デビュー。作品に『0と1の間』『殺すに時があり』『警視庁鑑識課 ミッドナイト・ブルー』などがある。08年、逝去。

「2016年 『鎮静剤 警視庁鑑識課』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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