- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198622541
作品紹介・あらすじ
自由化と民営化を旗頭にしたグローバル化は、すべての国、すべての人に未會有の恩恵をもたらすはずだった。ところが今、われわれに訪れたのは、一握りの富める者のみがますます富んでいく、世界規模の格差社会だった。一体これはなぜなのか?ノーベル賞経済学者スティグリッツが、アメリカのエゴにゆがめられたグローバル化のからくりを暴き、すべての人々に利益をもたらす新システムを提言する。
感想・レビュー・書評
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2012年にリオで開かれた環境と開発に関する国連会議。そこでスピーチされたウルグアイのムヒカ大統領の言葉が蘇る。「私たちがグローバリゼーションをコントロールしていますか?あるいはグローバリゼーションが私たちをコントロールしているのではないでしょうか?質問をさせてください。ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか。」
2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)。確かに我々は歩み始めようとしている。個々の利害は簡単には諦められないが、小さな意思が、ほんの僅かに集い始めている。
本著では、この2つの動きは語られない。何故なら2006年に発表されたものだから。しかし、だからこそこれら畝りの裏付けとして、極めて重要なスティグリッツの論文である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【何故読みたいか?】
グローバル世界を知りたいから。
グローバル社会の良いところ・悪いところを知りたい -
著者: Joseph E. Stiglitz
原題:Making globalization work
出版:W.W.Norton&Company, c2006
複数の視点からの考察をもとに、世界規模の統治についてスティグリッツが提言を行う本。
従って、邦訳タイトルは「釣り」。
真面目な内容に、やや扇情的な題名をかぶせるのは誤解を誘発しそうなので感心しない。 -
内容的には少し専門的で複雑な点もありますが、参考になる点も多いですので、是非読んで欲しい1冊です!
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『大学新入生に薦める101冊の本 新版』の93番目の本。
グローバリスムで発生した問題の提起と解決を述べている本。批判の先はほとんどアメリカである。扱うテーマは貿易条約や知的財産権から天然資源まで、何かしらの「グローバル」要素を含んだ物は全て対象である。そのため、自分の興味のある分野や専門分野は取り上げられてはいるが、そうでない分野の文章は中々負担が大きいので読み進めるのに苦労する。よく練られた内容は一読の価値はあるが、腰を据えて読む時間がないと完全に理解するのは難しいだろう。 -
多様性が人類の進化ではもっとも大切らしい。成功と失敗は多いほうがいいのはオレでも経験で知ってる。フィンチ(ガラパゴスの鳥)は餌でくちばしの形が同種で異なる。旅行が愉しいのはいつもの同じ場所ではないからだ。世界を同じ基準でというのは、生徒の個性を無視する学校のバカ先生みたいなもん?えっ、つまりバカ先生ってことなのか!
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201202
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