史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール
- 徳間書店 (2009年3月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198627058
感想・レビュー・書評
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1.最近財務諸表の基本を勉強し、実際に表も見てきたので、応用を知りたくなった
2.誰でもわかるくらいシンプルなルールなのに、実行できてる人が少ないことから、このルールを破り、欲に負けてしまうのだなと思いました。この58コのルールは財務諸表を見るべきポイントを述べています。ただ、実際分析するとなると、社会事情を知っておく必要があります。そのため、本書ではあくまでも「諸表の分析」がテーマです。この通りにやったら必ずうまくいくということではありません。今の社会事情を「風が吹けば桶屋が儲かる」理論で現実を分析した後にやった方がいいということです。
3.応用とはいえ「健全な企業とは」という疑問に素直に答えてるような感じでした。なにかを隠そうとしてるいる企業は数年で追えば必ず綻びが出てきますし、バフェットの経験からも倒産することがわかっています。
この58のルールは極めてシンプルで自分(社長)がその企業をしっかりコントロールできているのかを知るための指標です。
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株式投資で会社に投資をするときに
どのような点に注目して意思決定していけばよいのか
いい書籍です。
書籍は、世界一の投資家のウォーレンバフェット氏がどのような点に注目して、投資を決定してるのか学べる書籍です。
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来年からの新NISAに向けての準備を年末にするのに良い本でした。 今後はこの手の本はノートに書き込んで、知識を貯めてそれを成果に現したい!
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株価が下げているときがチャンスだというのは分かったけど、2点課題があるように思う。
1 コロナ禍の今は本著のように過去の業績だけで永続的に利益を産むを会社を見定めることができるのか。またコロナ禍の今は下がっているだけと理解すればいよいのか、大きな流れを見定める力が必要。
2 バフェット流は元手が大きくないと大きな利益を産むことができない。確実に今ある資金を増やすという点では有力。新規上場企業で永続的利益を産む企業を見つけることができるのか。新規上場企業はそもそも分析可能な財務諸表が少ないから手を出してはいけないということなんだろうけど。上場10年とかの企業を狙って投資してみるといいのかな。
いずれ、バフェット流によらなければギャンブルになってしまうので、本著の内容を反復して学びつつ、分析対象とする企業をどこに持ってくるかという視点をいろいろ探ってみたい。 -
財務諸表の読み方を、一歩進んだ立場から学べる点で面白かった。
営業費用の見方や、純資産の考え方、他にも流動資産入らないと言った内容は刺激的。
これからもっと、実践を通すことで学ぶを深めようと思った。
ただ、これを実践するにはやや資本が必要な内容だと思ったのも事実。
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永続的競争優位性への投資。
ガチョウと黄金の卵。 -
損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書の読み方がなんとなくわかった。投資先として優れている企業の例でコカコーラがたくさん出てくる。この本が書かれた当時2009年ですでにだいぶ高くなっているようなことが書いてあるが、今は2009年の約3倍くらいになってて恐ろしい。
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■書名
書名:史上最強の投資家 バフェットの財務諸表を読む力 大不況でも投資で勝ち抜く58のルール
著者:メアリー・バフェット、デビッド・クラーク
■感想
TOPPOINTで読了。 -
“史上最強の投資家”ウォーレン・バフェット。氏が企業投資する際に行う財務諸表の読み方や戦略を、バフェット研究の第一人者たちが解説する。
1 バフェット流利殖術の要諦
2 バフェット流損益計算書の読み方
3 バフェット流貸借対照表の読み方
4 バフェット流キャッシュフロー計算書の読み方
5 永続的競争優位性を持つ企業の評価
法 -
永続的競争優位性を持つ企業は3つに分類できる
①他にはないユニークな製品を売っている会社
②他にはないユニークなサービスを売っている会社
③一般大衆からの安定した需要がある製品orサービスを低コストで仕入れて低コストで売っている会社
あらゆる富を生む出す永続的競争優位性の内、重要なのは「永続的」(=一貫性)の部分である
・一貫して高い粗利益率を保持しているか?
・一貫して負債をゼロor低水準に保っているか?
・研究開発投資の必要性を低く維持しているか?
・一貫して収益を上げ続けているか?
・一貫して収益の成長を保っているか?
一般的には、粗利益率が40%以上の企業は、何らかの永続的競争優位性を持っている可能性が高く、20%以下の企業は、たいていの場合、競争の激烈な業界に属しており、決して長いスパンで我々を金持ちにしてくれない
→少なくとも過去10年間の粗利益率を追跡し、一貫性の有無を確認しなければならない
一般的には、純利益率が20%以上の企業は、何らかの長期的競争優位性から恩恵を受けている可能性が極めて高く、10%以下を示し続ける企業は過当競争気味の業界に属している可能性が高く、10〜20%の間はまだ誰も見つけていない長期投資の金の卵の可能性がある
業界によって異なるが、永続的競争優位性を持つ企業は、販管費も一貫している
多額の研究開発費を必要とする企業は、競争優位性に先天的な欠陥を内包しており、長期的経済性が危険にさらされていることを意味する
永続的競争優位性を持つ企業は、過酷な競争に苦しんでいる企業と比べ、粗利益に対する減価償却費の割合が低くなる傾向がある
その業界においても、営業利益に占める支払利息の比率が最も低い企業は、競争優位性を持っている可能性が一番高い
資産売却損益などの経常外のできごとは、会社を判断する際には純利益から除外せよ
永続的競争優位性を持つ企業を探し出したいのであれば、10年間の1株あたりの利益の推移をみて一貫性と上昇トレンドを示している企業を探す
大量の現金を保有していながら、借入金が少量orゼロで、株式発行や資産売却をしておらず、長期的に収益の一貫性が確認できる場合は、永続的競争優位性を持つ優良ビジネスの可能性が高い
永続的競争優位性を持つ企業は、棚卸資産と純利益がともに増加する傾向がある。※棚卸資産の急激な増減は要注意
総売上高に占める売掛金の割合が、同業他社よりも一貫して低い企業がある場合は、(支払い条件を緩和する必要がないため)、ある種の競争優位性を持っている可能性が高い
変更の必要がない製品を一貫して生産し続けることは、一貫して収益をあげ続けることに等しい
※競争力を保持する為に生産設備の更新に莫大な資金を注ぎ込む必要がなくなる為
あまりにも高い総資産利益率は、競争優位性の脆弱さを表している場合がある
永続的競争優位性を持つ企業はほとんどの場合、長期借入金が少額orゼロ
自己株式調整済み負債比率
=負債合計÷(純資産+自己株式)
0.8以下の企業は永続的競争優位性を持っている可能性がある
永続的競争優位性の有無判定には内部留保の指標重要性は1、2を争う
各年度の純利益の内、内部留保にまわされる額
=当該年度の税引後純利益ー(配当&自社株買いの支出)
永続的or長期的競争優位性をもっている企業は、株主資本利益率が平均より高くなる
競争優位性の質と永続性を評価するとき、巨大なレバレッジを使って利益を創出する企業は避けるべき
※長期的には必ず化けの皮が剥がれてくる
年間の資本的支出が純利益の50%以下、を長年維持してきた企業は永続的競争優位性がある可能性が高い※25%以下なら更に高まる