- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198628178
感想・レビュー・書評
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2009年、楽天をクライマックスシリーズに進出させ、最後は惜しまれながらユニフォームを脱いだ野村監督。
ヤクルト時代から「野村再生向工場」と呼ばれ、数々の選手を再生した監督。
阪神ファンの私も野村監督の采配は好きであった。
この本はそんな野村監督の元で野球を教えられ、活躍した選手、コーチ37名の話が掲載されている。
勝負においては相手の嫌がることをする。
当たり前だけれども、それを実践にうつせる選手がどれだけいるか。
試合を見ていてもほんとに嫌なことをしてくるなぁといつも思っていた。
野村野球は、脇役と主役がそれぞれ自覚して、己のやるべきことを理解して動いていた。
それには各選手の意識改革から始まったようである。
指揮する人間が信頼できなければだれも着いて行かないし、組織もバラバラになってしまう。
野村監督といえば、ボヤキであるが、ベンチでは的確に相手の癖を見抜き、相手投手が投げるボールや作戦を的中させていたようである。
それを聞いている選手は、確かに「この人についていけば・・・」と思うであろう。
そういうところのまとめ方、各選手の特製をしっかり観察していればこそであろう。
他球団で不用とされた選手を適材適所で起用することで、個人の最大限の力を発揮させられる。
野球のみならず、社会全般で必要なことである。
もちろん南海時代から、王・長嶋の巨人の陰で必死に野球をやってきた、経験があればこそだろう。
自分もまずは己を見つめなおして、今後の人生に役立てていきたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここに取り上げられた選手は成功例だけど、必ずしもうまく行かない選手もいたはず。それでも、これができれば、もっと変わる選手が出てくるし、強くなるチームも出てくるはず。
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「復活・変身37選手」と本書に取り上げれらている選手の数が合わないということはおいといて…
阪神時代にいい結果を残せなかったのは、浅香光代の功績ということで…
さらに詳しいことはブログにて
http://ssasachan2.seesaa.net/article/147789847.html -
ノムさんに対する認識が変わった。
万人に受けなくともこれだけの評価を得られれば幸せだと思う。
ぜひ現役のプレーを見てみたかった。 -
この手の本は、基本的に好意を持ってないと読まないでしょうけどね。スワローズファンであれば、文句無しに楽しめますし、野球好きの人でも、その評価は変わらないかと思います。
個人的に宮本さんが好きなので、彼がノムさんをどう思っているのかが楽しみで購入しました。 -
南海ホークスから東北楽天ゴールデンイーグルスに至るまで、野村監督の下でプレーした選手、元選手たちが語る「ノムラの教え」とは。一人一人の話をもっと読みたいと強く思いました。
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野村監督の人間性を関わった人達の取材を通して明らかにしていこうという企画。
飯田、土橋、荒木大輔とか人選が渋くて○。
それぞれの選手が野村監督から教えを受け、自分の糧としてきたことを語る。
適材適所。
準備を怠らない。
追い込まれたら必死になってやる、それで這い上がってきたら、又落とす、それで更に這い上がってきたら本物etc…。
ビジネスにおいてもためになる話はたくさん。ってか社会人としての基本はどの世界も共通って事。
人間性においては?な所もあるが、野村監督の人間掌握術は確かなものであろうし、結果が全てのこの世界で弱小チームを再生させてきた実績を見るに、類まれなる指導者であることは間違いない。
取材量も豊富さを感じさせられ、それぞれの人間ドラマがかいま見られ読み応え十分にありました。 -
元・楽天の野村監督がいかにして選手を見出し育てた・再生したかが書かれている本。
ただ、監督本人が書いた本ではないので、「野村の考え」が正確に表わされているかどうかは怪しいところ。
でも、野村監督の下プレーしていた選手の声が記載されているため、選手の立場から見た野村監督は割としっかりと描かれていたと思います。