本日は、お日柄もよく

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198629854

感想・レビュー・書評

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  • スピーチライターという珍しいお仕事に焦点をあてた物語。でも決してお仕事小説ではなく、言葉の持つ限りない可能性がテーマなのかな。
    言葉の力を感じることができる、覚えておきたい名フレーズがたくさんありました。

    披露宴会場、選挙演説会場、様々な場でのスピーチシーンがまるで目の前で行われているかのように臨場感を持って描かれ、感情が動かされました。後半は選挙色が強く、強引に話が進んでいく感じが否めないが、言葉の力で人の心を動かす魔法に憧れながら、気持ちよく読了しました。
    オバマ前大統領のスピーチを聞いてみたくなりました。

  • 冒頭からスピーチに感動した。
    話が進むにつれてこと葉や登場人物がどんどん魅力的になっていて後半は泣きっぱなしで読んでいた。感動というよりとにかく心に響く作品。

  • スピーチライターって仕事があることを、初めて知った。結婚式のスピーチって、緊張しちゃいそうだよね。みんなこっち見てるぅ、あぁ、何言えばいいんだっけ……おわた…みたいな!政治も混ざってて、なんか、勉強になったべ。 
    ପ꒰⑅°͈꒳°͈꒱੭ु⁾⁾

  • 多くの人が、この本は素晴らしい!って褒めまくっていたから読んでみたいなと思いつつ、人気の本のため図書館の棚に置かれない日々

    やっと読めました

    数えてみたら、原田マハさん10冊目
    ここ、ブクログに登録していない本もあるのでそこはご了承ください

    ちょっと思っていた内容とは違ったけれどそれでもスピーチ、言葉の力って時に物凄く人を動かすことがあると改めて思わせてくれました

    言葉って本当に大切です

    今まで聞いてきたなかで、心に残ったスピーチってあっただろうか

    思い出せないということは、ないんだろうな
    そんなスピーチを、聞いてみたい

  • 本作も感動をいただきました!
    二ノ宮こと葉、久遠久美、ワダカマ、厚志くん、おばあちゃまの驟雨さん、素晴らしい個性と才能に魅了されて、一気読みしました。

    元気になれて、ほっこりして、ガンバロウ!と思わせてくれる原田マハさんの作品は本当に良きですね。


    困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
    3時間後の君、涙が止まっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。


  • 原田マハさん初めて読みました。
    とても読みやすかった。

    好きだった幼馴染みの結婚式で久美さんに出会い『スピーチライター』に転身する主人公こと葉の話。
    言葉が持つ力って凄いから伝え合うことってとても大事。
    だけど時には言葉なんて要らなくてただただ抱きしめて伝わる気持ちもある。
    そんな事を教えられました。

    ただ途中、選挙・政治の話が長くて中弛みしちゃいました。
    最後、もっと素敵な久美さんのスピーチ聞きたかったな〜。

  • 2024年感動した本トップ3に入ると断言できる。
    スピーチごとに、涙が出た。まっすぐな言葉のもつ、惹きつける強さに感動した。
    目指すところを明確にして、素直な言葉をまっすぐ伝えれば、相手に響く。
    スピーチの仕方を勉強したいと思えた。

  • 今年の7月、親友の結婚式があり、スピーチを頼まれているので、真剣に読み込んでしまいました笑
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    スピーチに大切なのは、心
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    美しい比喩表現とか、単語の組み合わせ方、スピーチする際の姿勢や表情、数字を入れる、、、スピーチや人と話す時のメソッドが溢れかえる中で、小説「本日は、お日柄もよく」はその中心核を着いてきたなと思う作品。
    どんなに美辞麗句を並べてもそこに心がこもってないと何のエネルギーも生み出さない。

    ぬるま湯に浸っていたOLこと葉(主人公)が、伝説的スピーチライター久美さんに出会い、自身もスピーチライターになるべく奮闘する。
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    言葉で人を熱くし、人を動かしてみたい。言葉が持つ力をとことん追求してみたい。
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    ただそれだけの想いが、主人公をつき動かす。

    他の登場人物もいい人たちばかり…。現実はこんな恵まれた環境なんてないしぃ、とひねくれモード手前でしたが、強い信念に突き動かされている人、なんか頑張ってる人、まっすぐで信頼できるにいい人たちが自然と寄って行くのかも…と感じられる箇所がいくつもありました。

    そして、いい人であるかどうか?は、やはり言葉にも表れるようで。
    普段何気なく発している言葉たちに、自分の情報が含まれているのだと思うと、
    お日柄が良い日に限らず、言葉を大切に扱っていきたいと思わせてくれた本でした。

  • この本を読むまで、スピーチライターという職業を知りませんでした。

    政治家の裏でこのような方が活躍しているとは。

    結婚式のスピーチにはじまり、政治家のスピーチ、そして結婚式のスピーチに終わるという構成がにくいですね。

    これまでの人生を振り返って、言葉に傷ついたこともあり、言葉に励まされ立ち上がれたこともあり。

    言葉の持つ力をあらためて感じるとともに、コミカルであったかい、原田マハさんワールドを楽しめました。

  • やってしまった。和田日間足が登場したところで、思い出した。まえに図書館で借りて読んだこと。が、二度読んでも、おもしろい。ワクワク、すっきり。

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著者プロフィール

1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。森美術館設立準備室勤務、MoMAへの派遣を経て独立。フリーのキュレーター、カルチャーライターとして活躍する。2005年『カフーを待ちわびて』で、「日本ラブストーリー大賞」を受賞し、小説家デビュー。12年『楽園のカンヴァス』で、「山本周五郎賞」を受賞。17年『リーチ先生』で、「新田次郎文学賞」を受賞する。その他著書に、『本日は、お日柄もよく』『キネマの神様』『常設展示室』『リボルバー』『黒い絵』等がある。

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