GHQ焚書図書開封5 ハワイ、満州、支那の排日

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  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198632151

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  • 當時の日本が如何なる状況に置かれてゐたか。そしてアメリカの策略は。戰前の我が國について戰後教育は「日本が惡かつた」と刷り込みましたが、そんな自虐史觀から脱卻させて呉れる本です。多くの人に讀んで貰ひたい。

  •  本シリーズ第五巻では、大きく3つのテーマに関して取り上げています。

     1、ハワイ王国成立(1795年)から、米国によるハワイ併合(1898年)までのハワイ王国の歴史(主に米国との政治経済の依存関係や、世界各国(主に日本やシナ、米国)からの移民受け入れとその置かれた状況、20世紀に向かって米国の覇権主義的変質が生じるにつれて、ハワイに対する態度の変化(ハワイの占める位置の軍事的価値が再発見されてきたことによる侵略併合への道)、また併合時における日本政府の態度)等等が描写された焚書図書が紹介されています。

     2、満州(國としてよりも、地理的なその位置を指す)の歴史的経緯、近現代(1930年代における)の満州の政治経済産業軍事上の事実関係の紹介、日本の満州との関係、西欧列強の満州に対する思惑、これらの観点を少年向けに紹介した焚書図書を紐解いています。この焚書図書の価値として、満州に対する当時の日本の立場の認識を肩肘張らずに、率直なところをわかりやすく描写している点を著者は評価されています。

     3、シナの民族性、気質とでもいいましょうか、それらを詳細に分析された焚書図書が紹介されています。主に当時の排日、抗日に対する政治的な意味合いからの分析・洞察が多いのですが、その他にも人種的・文化的な観点からの分析や世界各国の思惑の坩堝と化したシナ大陸における複合要因からくる理由まで深く取り上げて分析しています。現代のシナ人論・シナ文化論・国際関係外交論とみても遜色のない内容の焚書図書の紹介です。著者も指摘されておりますが、この焚書図書は現代において復刊されて広く読まれる価値は十分にあると思います。

     紹介された焚書図書は以下の通り。
      吉森實行『ハワイを繞る日米關係史』文藝春秋社 昭和18年12月
      長與善郎『少年満州讀本』日本文化協会・新潮社 昭和13年5月
      長野朗 『日本と支那の諸問題』支那問題研究所 昭和4年2月
      仲小路彰『世界戰争論』(日本世界主義體系第七巻)日本問題研究所 昭和13年10月
          『満州事變の經過』「世界知識」増刊、新光社、昭和7年2月


    尚、youtubeで以下を検索すると第五巻、第六巻に該当する話題の一部が動画で視聴できます。

    【GHQ焚書図書開封】大平洋の覇権と米西戦争
    【GHQ焚書図書開封】アメリカの脱領土的システム支配

  • GHQが踏みにじった日本文化の遺産。アメリカの文明に対する犯罪を証明する慧眼の書。アメリカは自らの戦争犯罪を隠すために焚書と云う暴挙を行った。戦前の日本人は世界の腹黒さを知っていたのだ。

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著者プロフィール

西尾 幹二(にしお・かんじ):1935年、東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。ドイツ文学者、評論家。著書として『国民の歴史』『江戸のダイナミズム』『異なる悲劇 日本とドイツ』(文藝春秋)、『ヨーロッパの個人主義』『自由の悲劇』(講談社現代新書)、『ヨーロッパ像の転換』『歴史の真贋』(新潮社)、『あなたは自由か』(ちくま新書)など。『西尾幹二全集』(国書刊行会、24年9月完結予定)を刊行中。

「2024年 『日本と西欧の五〇〇年史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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