- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198632212
感想・レビュー・書評
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<本の紹介>
日本はなぜチェルニッポンにさせられたのか。大震災・原発事故の国難につけこむ外国勢力に対応できない日本政府の政治無策を問う詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大前提として、この著者は、アメリカ嫌い、中国好きというバイアスでこうした本を書いたり論陣を張っているのが分かる。加えて、アメリカの外交や経済活動が、日本を搾取して属国にしてしまおうという陰謀だいう短絡的な被害妄想に陥っている。ミクロ経済学で想定される、意思決定主体が自らの利益を最大化する行動を取るという前提に立つと、当然、アメリカの国益を最大化するためにさまざまな交渉が行われるのであり、日本を属国とするのは目的ではないであろう。うまく使おうとするのは当然である。それを前提として日本もアメリカをうまく使うというしたたかさを持って交渉するべきであるだけの事である。
そもそも、著者の数々の仮設に証拠がなく、結果に対しての原因を半ば強引に結びつけているようにしか見えない。アメリカは第二次大戦後の覇権国であり、様々な交渉や駆け引きも匠であり、個々の活動で国益や利益を最大化するための行動をとっているに過ぎない。であれば、日本はどうあるべきかという建設的な提言は全くなく、じゃぁあなたは、結局どうしたいんだ?というツッコミが入っておしまいだろいう。
読んで時間を無駄にしたとも思うが、こういう思考の人が社会に不満を持つ層の、鬱憤の受け皿になっているのだろう。
期せずして、アメリカから日本につきつけられた年次改革要望書が、小泉政権の改革案に似ていたという話が本書および同日に読んだ、藤井清孝氏の本でも取り上げられていたが、スタンスは全く対局だ。本書の菅原氏は、アメリカの陰謀であり、それを鵜呑みにしなければならない日本の情けなさを嘆く。一方、藤井氏は、出来ないような厳しい内容のものも含めて交渉してきているのであり、日本として出来るもの、出来ないものと分けて是々非々で対応していけば良いだけの話だという。当然、後者だろう。 -
大前提として、この著者は、アメリカ嫌い、中国好きというバイアスでこうした本を書いたり論陣を張っているのが分かる。加えて、ミクロ経済学で想定される、意思決定主体が自らの利益を最大化する行動を取るという前提で物事を考えていないため、アメリカの外交や経済活動が、日本を搾取して属国にしてしまおうという陰謀だいう短絡的な被害妄想に陥っている。
そもそも、数々の仮設に証拠がなく、結果に対しての原因を半ば強引に結びつけているようにしか見えない。アメリカは第二次大戦後の覇権国であり、様々な交渉や駆け引きも匠であり、個々の活動で国益や利益を最大化するための行動をとっているに過ぎない。であれば、日本はどうあるべきかという建設的な提言は全くなく、じゃぁあなたは、結局どうしたいんだ?というツッコミが入っておしまいだろいう。
読んで時間を無駄にしたとも思うが、こういう思考の人が社会に不満を持つ層の、鬱憤の受け皿になっているのだろう。
期せずして、アメリカから日本につきつけられた年次改革要望書が、小泉政権の改革案に似ていたという話が本書および同日に読んだ、藤井清孝氏の本でも取り上げられていたが、スタンスは全く対局だ。本書の菅原氏は、アメリカの陰謀であり、それを鵜呑みにしなければならない日本の情けなさを嘆く。一方、藤井氏は、出来ないような厳しい内容のものも含めて交渉してきているのであり、日本として出来るもの、出来ないものと分けて是々非々で対応していけば良いだけの話だという。当然、後者だろう。 -
主要な国際機関の大半はアングロサクソンが作ったもので、背後でユダヤマネーが支えている。一種のソフトパワー戦略と見なしていいだろう。IMFや世界銀行もアメリカの出先機関である。
http://sessendo.blogspot.jp/2014/11/iaea.html -
ハルノートもTPPもみんな米国の財務省の戦略。天安爆沈事件も北の脅威を日本政府に植え付けることで在沖米軍県外移転案を変更させようとしたものだと。アメリカの正義に追従するのではなく、日本主導のオリジナルな正義を打ち立てる必要があるなと感じた。
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ビンラディンと福島原発の絡みは「?」だけど、アメリカが関与してきた戦後日本の骨抜き化は、ごもっともって感じ。
TTPへの対応など、民主党は相変わらず日和見主義だし、先行き不安な日本であることを、再認識しました。 -
公安調査庁で対外調査を専門にしてきた著者による警世の書。
ちょっと陰謀論めいた書きぶりは好きではないけど、例えばフクシマ原発事故とビン・ラディン暗殺の因果関係について言及した仮説は説得力あったし、普段考えないような視点、考察に溢れていて新鮮。