マドレーヌは小さな名コック

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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198634827

作品紹介・あらすじ

夏休みのあいだ、パリに住むおじさんにあずけられている、小さな女の子マドレーヌ。おじさんは、レストラン"コマンタレ・ブーブー"のオーナーで、自分が有名になることばかり考えています。ある日マドレーヌは、なぞめいた食料品店に迷いこみ、ペーストのびんづめを買いました。それを使ったメニューをレストランでだしたところ、大評判に!おじさんは、そのお店にあるいちばんおいしいペーストのレシピをぬすんでくるようにマドレーヌに命令しますが…?がんばり屋の女の子マドレーヌ、ちょっといじわるなおじさん、ふしぎなお店の女主人など、ユニークな登場人物が大活躍。

感想・レビュー・書評

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  • 「女の子がお店でコインを出してさ、おじさんに連れて行かれちゃうの。」(M6)
    絵で本を選んでくるM。今回も自力では読めず。

    Mのあらすじを聞いて読み始めたんだけど、見事に挿絵からの想像だった。

    両親が夏休みの旅行中、叔父さんのレストランに預けられているマドレーヌ。
    料理が大好きなのに、マドレーヌの才能を妬んだ叔父さんには皿洗いばかりさせられている。
    ある日謎めいたパンプルムース食品店に迷い込んだマドレーヌは不思議なペーストを買うことに。
    「北大西洋産巨大ウミヘビのペースト青つぶこしょうマスタード風味」のお味とは?

    ひんやりとカビのような匂いがして明かりはろうそくだけ。
    作り付けの棚には天井までぎっしりと瓶詰めや変わった形の壺などかのっている。
    そんなマダム・パンプルムースのお店。
    フランス料理にすっごい美味しいと感じたことがない生活。ペーストって言われてもピンとこない。
    けど、マドレーヌの料理は食べてみたくなる。
    「料理するのは、人なんだから。作る人やごちそうする人の人柄、夢、よろこび、涙、そういうものがぜんぶ、味にあらわれるの。」

  • 料理が好きな子供たちへ。
    一見女の子向きに見えるけど、
    出てくる食材が
    「サソリのしっぽ ニンニクオイルづけ」
    「人喰いザメの胸びれ バナナ酒づけ」
    などなど、男の子が好きそうな感じ。

    登場人物も、いかにも頭の良さそうな猫や、
    ミステリアスな食材を取り揃える女性のお店、
    いじわるなオーナーに気の毒な料理長などなど、
    楽しいところが盛りだくさん。
    挿絵もたくさんで、中学年から積極的におすすめしたい。

  • ★★★★★
    夏休みの間、せこくてイジワルで味覚オンチなおじさんの経営するレストランでこき使われている小さな女の子マドレーヌ。
    お料理が大好きなのに皿洗いしかさせてもらえません。

    ある日マドレーヌが謎のお店で買ったペーストが大好評で、マドレーヌはおじさんにレシピをさぐってくるように命じられます。
    マドレーヌが本当の自分を見つけたとき…。


    ロースト・ピラニア ラズベリーソースがけ
    ダイオウイカの吸盤 ジャスミンゼリーよせ

    ゲテなんだかオサレなんだかわからないけど、どんな味だろうって、ワクワクしました。

    謎のお店のマダムの名前がパンプルムースなんですが、美食探偵に同じ名前の人がいたような^^
    (まっきー)

  • 図書館

  • この本を読んで、英文ではどのような表現だったのか気になって読んでみたのですが、訳者の表現のセンスがとてもいいです。子どもが読むには純粋にワクワクできて楽しめる本でした。

  • つつみあれいさんが絵を描かれているので、絵が目当てで読みましたが……想像をかきたてる楽しい本でした!出てくる料理も変ったものから美味しそうなものまで、とても興味深かった。マドレーヌのオリジナル料理、食べてみたいです。

  • おもしろいけど、フランス料理があまりよくわからないかな。マドレーヌの親がいちばんひどいと思うのだが。

  • テンポのいい文章にさくさくした展開で楽しく読めた。巨大ウミヘビペースト、サソリのしっぽにんにくオイルづけ、プテラノドンのベーコンなど、謎めいた食料品店、パンプルムース食品店で売っているものが不気味でおもしろい。
    豚のように太ったラードおじさんのお店は「コマンタレ・ブーブー」だし、料理評論家はオマール・エビヨン氏など、名前もユーモアがいっぱい。

  • マドレーヌは、夏休みの間、レストランのオーナーのラードおじさんに
    あずけられています。
    マドレーヌは料理が大好きなんだけど、ラード氏は雑用しかさせてくれません。
    一度、マドレーヌが作ったスープがあまりにおいしくて、ラード氏が
    やきもちをやいたからです。

    ある日、ラード氏がお気に入りの「内臓のスペシャルペースト」の
    在庫がなくなったので、買物をまかされたマドレーヌは、市場に向いました。
    市場に行く途中で、マドレーヌは不思議な猫が入って行った一軒の店を見つけました。
    「パンプルムース食品店」と書かれた看板があるその店に入ってみると、
    女の人が出てきて、マドレーヌに店で一番上等なペーストを売ってくれました。
    そのペーストの入ったビンには、
    「北大西洋産巨大ウミヘビのペースト青つぶこしょうマスタード風味」
    というラベルが貼ってありました。

    「内臓のスペシャルペースト」じゃないものを買ってきたマドレーヌに
    コック長は困りましたが、ラード氏に内緒でお客さんに出してみたら、
    これがとーってもおいしくて、お客さんはみんなおかわりを注文しました。
    次の日には、うわさを聞いたお客さんが、レストランにおしよせて来ました。

    これを知ったラード氏は、このペーストをたくさん手に入れて、大もうけを
    しようと考えました。

  • まず表紙の絵がいいなぁ、と。楽しいさし絵もふんだんであっという間に読めます。マダムの謎めいたペーストの数々に生唾ゴックン!?いじわるなラードおじさんに負けず大好きなお料理で一歩を踏み出したマドレーヌに乾杯!!小学校中学年向きかな。

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