東京古墳散歩

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 24
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198638832

作品紹介・あらすじ

古墳って、どこがそんなに面白いの? そんなギモンにズバリ解答! 古墳ブームのけん引役、「古墳にコーフン協会」会長と理事が満を持して放つ、世界初の古墳コミックエッセイ! 東京タワーのすぐ近くに、都内最大級の前方後円墳が!? 代官山のカフェで古墳を見ながらオシャレにコーヒーブレイク!? 田園調布で古墳5基をハシゴ!? 東京都内を中心に、ゆる~く楽しく古墳散歩してきました! はじめての古墳めぐりにおススメのワンダ墳な一冊!

感想・レビュー・書評

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  • 東京古墳散歩
    2014.11発行。字の大きさは…小。

    この本は、皆様のレビューを見て図書館に予約したものです。

    古墳といえば、奈良県を中心とした関西地方に多くあるものだと思っていました。中学生か高校生ぐらいに、父と一緒に明日香に行って石舞台をはじめとした遺跡を見に行ったことが有りました。その石舞台も、「石舞台古墳」というのだと知りました(苦笑) 
    その古墳が、東京にあるとは思いもしなかったです。
    全国に約20万基あり、一位が兵庫県、二位が鳥取県、三位が千葉県です。

    都心の東京タワーが見える芝公園の中に「芝丸山古墳」が有ります。
    是非行ってみたいと思います。
    2020.06.30読了

    • kuma0504さん
      こんにちは、やまさん。古墳の本を読んでくれたので、嬉しくなってついコメントしてしまいました。
      古墳って、昔の小さければ町内、大きくても県内ぐ...
      こんにちは、やまさん。古墳の本を読んでくれたので、嬉しくなってついコメントしてしまいました。
      古墳って、昔の小さければ町内、大きくても県内ぐらいの取りまとめ役のお墓なので、気がついたら裏山にあったということがしょっちゅうあります。でも東京は「開発」をして「古墳跡」というのも多いかもしれません。
      私の近所(歩いて10分以内)に2基ありますが、元は6基ありました。元々は島だったこの地域に、何故こんなに古墳があるのか?想像すると、とっても楽しいです。
      2020/06/30
    • kuma0504さん
      ちょっと気になったので、我がムラの残っている古墳のことをもう少し説明します。新興住宅造成のために取り壊されて移築復元されている公園の看板を見...
      ちょっと気になったので、我がムラの残っている古墳のことをもう少し説明します。新興住宅造成のために取り壊されて移築復元されている公園の看板を見ると、築造7世紀、直径7メートルの古墳時代末期の典型的な横穴式石室を持った「円墳」です。中はすっかり盗掘に遭っていて、どんな人のお墓だったのかあまりよくわかりませんが、耳飾りとガラス玉が残っていました。横穴式石室は、氏族のお葬式を繰り返し行える利点があるので、夫人の持ち物だったのかもしれません。

      場所は、はるか彼方まで見渡せる見晴らしのいいところに建っています。古墳時代は、瀬戸内の小さな島だったところですが、最近江戸時代の伊能忠敬が作った地図を見ると、地名の記載があるのは、私の村よりも隣の隣の村が2つ記載がありました。つまりそこに庄屋クラスが住む開けたところだったというところだったのでしょう。古墳時代でも、人が多く住んでいたのは、その村だったと思えます。では、何故こんな寂しい裏山にお墓を建てたのか?しかも7基(6-7世紀の50-100年間)も?田んぼはないはず。漁労でそんなに栄えているとも思えません。少なくとも数トンする石を動かして石室を作り造成するには数百人の住人が必要なはずです。一つ考えたのは、地形的にこの村が島の入り江になっていることです。当時は唯一の天然の港だったのかもしれません。そこを見張るように墓を作るということは、交易の重要拠点だった可能性があります。けれども、瀬戸内にたくさん島があって何故この島がそうなるのか?万葉集に詠われた港は、牛窓や鞆の浦など、ちょっと遠くです。いろいろ謎です。古墳時代の交易を担う人たちが果たして多くいたのか?いたとして、その人たちの拠点がこの島で、倉庫の役割をしていたのか?それとも「海賊」みたいなところだったのか?

      想像は膨らみますが、日本書紀などの記録として残っているのは、大和政権の都合の良い事ばかりです。それ以外の「歴史」は隠れています。まだまだ「新発見」は、私たち素人でもできる気がします。そう思うとワクワクしませんか?

      と、つい書き出すと長くなりました。すみません。自己満足の文章です。お返事はいりません。失礼しました。
      2020/06/30
  • 東京にも、こんなに古墳があるなんて、知りませんでした。
    古墳にコーフン協会会長と理事が放つ、古墳コミックエッセイ。
    古墳の紹介だけではなく、周辺情報も満載。
    古墳萌えにはたまりません。
    東京タワーのすぐ近くに、都内最大級の前方後円墳があるとは!
    これは行かねばなりませんね。

  • "古墳の形萌え"のまりこふん氏と、"古代人萌え"のヨザワマイ氏による、古墳にコーフンする、古墳散策マンガ。"東京"古墳とあるが、後半はさりげなく東京から外にでていき、最後は明日香村へ。が、豆知識有り、美味しいものあり、でなかなか面白い世界観が展開されていた。あなたの身近にあるかもしれない古墳でこんなに掘り下げられるのはすごいかも。

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著者プロフィール

古墳を「かわいい!」という視点でひも解き、古墳めぐりの楽しさを多くの人に知ってもらいたいと活動する古墳シンガー。2013年1月に「古墳にコーフン協会」を設立、会長を務める。全国各地の博物館、遺跡などでのイベントや、TV・ラジオ番組、雑誌記事などメディアにも多数出演。主な著書に『まりこふんの古墳ブック』(山と渓谷社)、『古墳の歩き方』(扶桑社)など。

「2016年 『はにわ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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