- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198640712
作品紹介・あらすじ
我々はどうして思い出せないのか。誰でも経験のある「ほら、あれだよ、あれ」-―完全に忘れたわけではなく、頭の中には「あれ」の像まで浮かんでいるのに名前が出てこない。また、2人で話している途中にでてくる「ほら、あれ」もやっかいだ。お互いに頭の中では何について話しているのかちゃんとわかっているのに名前が出てこないのである。それはなぜ起こるのか。どうすれば「ほら、あれ」がなくなるのか。2人の天才がその謎を解き明かした!
感想・レビュー・書評
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茂木さんと羽生さんの講演記録、前半茂木さん、後半羽生さんの老いない脳の使い方や普段どうしているかを書いたもの。五感を使って、初めてのことをする。人間の脳は友達を150人位まで作れる。
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第1部が茂木さんが書いていて、第2部は羽生善治さんが書いている。
また、第3部は両者の対談を纏めたもの。
アンチエージングがテーマで、新しいことに挑戦すること、毛づくろいをすることが大切と理解した。
印象に残った文章
⒈ 苦労した人ほど明るくなれる
⒉ 自分の個性は長所と短所の表裏一体
⒊ その時羽生の手が震えた
⒋ 上にいく向上心を持っていない人は、同じ場所にさえいられない。
⒌ 多様性を知る大切さは相手の立場に立って相手の価値観を知る機会が増えることを意味しています。
⒍ 脳の成長に終わりはない
⒎ 個性を活かすことが、そのまま脳のアンチエージングにつながる。 -
p45
脳の中に安全基地がないと挑戦できないのです -
物忘れとアンチエイジングがテーマだったみたいだけど、もうちょっと奥深い話になった。
ユーモアや挑戦すること、それに気持ちの切り替えや毛づくろいのバランスシートなどの大切さについて、茂木さんと羽生さんがそれぞれ語り、語り合う。 -
物忘れの原因は認知症と同じ脳の老化。ただし個人差が大きい。脳が若い人の秘訣は「好奇心」。好奇心があり、美術館や講演会に出かける人と、どこにも出かけず家でボーっとしている人とでは大きな差がつく。側頭連合野に蓄えられている記憶が前頭葉に引き出されるが、この回路が弱ってしまうと物忘れをするようになる。脳の回路は鍛えると強くなる。お風呂で「昨日の夕飯」を思い出してみたり「知り合いの名前」を20人言ってみる。スマホ検索は脳が衰える。子供が元気なのはドーパミンのお陰。初めてのことやびっくりすることを経験しよう。
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脳のアンチエイジングをテーマに開かれた茂木健一郎・羽生善治の講演と対談を収録したもの。初めての経験によって出てくるドーパミンの効用,失敗のつらさを軽減する人との絆,欠点も全部ひっくるめて自分の個性(茂木),簡単に見たものは簡単に忘れる,緊張感こそがベストパフォーマンスを引き出す,リセットは別の趣味や睡眠を通して(羽生),等々。
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ほらあれだよ、あれがなくなる本
茂木健一郎
羽生善治
物忘れしない脳の作り方
◆老いない脳の作り方
脳が喜ぶドーパミン
サプライズのときに出る
根拠のない自信を持つ
意識的に新しいことに挑戦
他人のなかに自分を映す鏡
自分の個性をメタ認知するには他人のなかにある鏡に映す
ミラーニューロン
あなたのところに幸せの青い鳥はいる
前頭葉活性化し若々しい脳つくる
◆騎士の脳の使い方
ベストパフォーマンス発揮
プレッシャーにかかっているのは悪くない
プレッシャーで開花
気分転換
正反対のことをする
ミスから学ぶ
ストレスとの付き合い 忘却 -
<本から>
1年の経つのが速いと感じている人は、ドーパミンが出ていない。脳は初めてのこと、サプライズのことを経験している時には、その時間を長く感じる。
時間を長く感じる「デビュー効果」
毛づくろいは非常に大切で、人間でもサルでも毛づくろいをすると、脳にβエンドルフィンという物質が出る。
幸福な気持ちを高めてくれるとの同時に、免疫の作用も高めてくれる物質。
簡単に見たものは簡単に忘れる。
ノートに書くとか、誰かに話をするとか、アナログなことをする。
記憶する時に大切なのは、五感を使う。 -
ちょっと期待外れ。
もっと物忘れをしないような方法とかが具体的にたくさん書かれていると思っていたのに。