夜半獣 (文芸書)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 42
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198653774

作品紹介・あらすじ

不思議な郷に迷い込んだ俺。
ココは変だ、住民は変だ、俺もなんか変だ。
やがて俺は力を得て夜半獣と呼ばれるのだった。

血と暴力と愛の郷
上槇ノ原へようこそ!



気付けば無人の車両に乗っていて、わけもわからず上槇ノ原へとたどり着いた省悟。癖のあるどこか愛くるしい住民達と共に生活をするうち、省悟は郷にとってなくてはならない存在となった。

ある日、省悟は上槇ノ原と下槇ノ原の抗争に巻き込まれてしまう。
古より続く上下抗争だった。
そんななか省悟は「夜半獣」として圧倒的な力を得ると共に、村民から敬われる存在となり……。

夢か現か、異世界での戦争が始まった。

感想・レビュー・書評

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  • 巻頭からの電車内でのポルノグラフィックな描写と夢譚ならではの荒唐無稽なストーリー展開に作者の夢の中に拉致される。ただ最後まで興に乗って読むことが出来なかった。

  • 不思議な力に導かれて槇ノ原にやってきた省悟君が夜半獣として活躍していく奇想天外なエンタメ長編。エログロ、バイオレンス、ジェノサイドをダジャレのマシンガントークで包んだよう。『槇ノ原戦記』とは少しテイストが異なるが、凄く面白かった。
    『槇ノ原戦記』の登場人物のその後を知れて良かったです。花村さんの他の作品も読んでみたいですが、中毒性が高そうなので、少し時間を置きたいと思います。

  • 気付けば無人の車両に乗り、不思議な郷・上槙ノ原にたどり着いた省悟。やがて上槙ノ原と下槙ノ原の抗争に巻き込まれた省悟は、「夜半獣」として圧倒的な力を得て、村民から敬われる存在となり…。

  • 久々の花村ワールド。世界観、描写、こんな感じだったなあ。選ばれた青年が夢の世界の絶対権力者夜半獣に。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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