小田くん家は南部せんべい店

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198657772

感想・レビュー・書評

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  • 『小田くん家は南部せんべい店』|感想・レビュー - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/21772193

    髙森美由紀な日々
    https://takamorimiyuki.hatenablog.com/

    小田くん家は南部せんべい店 - 徳間書店
    https://www.tokuma.jp/book/b641396.html
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • 読みながらなんといっても南部せんべいが食べたくなりました。特に白せんべいは食べたいです。主人公弘毅の活躍に拍手喝采、よっしーのキャラも面白く、あとせんべいを焼く技術の大変さに読みふけってしまいました。ラストの潤との別れのシーンはジーンとしてしまいました。元気が出るおもしろ物語にあなたも読んで見て下さい。

  • Amazonの紹介より
    青森県の片田舎にある「小田せんべい店」。
    小学四年生の弘毅は嫌だった。課外授業でクラスのみんなが家に来ることになったのだ。
    南部せんべいなんか、バカにされるに決まってる。
    しかし当日、不登校の同級生・潤が来たことで弘毅は南部せんべいを焼くことになり……。
    六十九年間せんべい一筋の祖父・よっしーを始め、家族みんなに見守られて弘毅は少しずつ大人になっていく。
    ひと口かじると涙がほろり
    あなたの心を優しく癒すぽかぽか家族小説



    家が南部せんべいの店である小学生の弘毅。弘毅の視点で展開する物語は心温まる気持ちになりました。
    南部せんべいというと、どちらかというと、質素なイメージを勝手に思っていたのですが、読めば読むほど、奥深さが垣間見れて、しまいには食べたくなりました。

    自分も小学生だったなら、「南部せんべい」を馬鹿にする気持ちわかるなぁと思ってしまいます。
    当時の子供にしてみれば、どこか古臭く、昔の食べものじゃんとか思ってしまいますが、大人になって思うと、昔から続いている食べ物で、しんぷるだからこそ、職人さんの腕が試されるなと思います。

    この作品では、職人は弘毅の祖父なのですが、良いキャラしてるなと思います。職人気質で厳しい面はあるものの、孫思いで時に優しく接している描写に良い人生を送っているなと思いました。
    小学校の職場体験でも、祖父のキャラが引き立っていて面白かったです。

    最初はあまり南部せんべいに関心がなかった弘毅。時間が経つにつれて、潤との交流や家族との向き合い方を通じて、「職人」としての成長が垣間見えてきます。
    途中、弘毅と両親との知らなかった関係性が授業参観の出来事を通じて明らかになるのですが、より家族との絆が強くなったことに感動してしまいました。

    また、時が経つにつれて、友達との別れも来てしまいます。ここでも「南部せんべい」が絡んでいくのですが、良い思い出へとなっていくので、心が温まりました。

    南部せんべいの裏側で働く職人や家族たち。今度買ってみて、しみじみと味わってみようかなと思いました。

  • 焼き窯を回す音や火傷しそうな熱が伝わってきます。焼きたてのせんべい、せんべいの耳…食べてみたい。
    ずっと変わらない味、いつ食べても美味しい安心感というのはなかなかなく、いつのまにか変わってしまったり、なくなってしまったりします。
    友だちも同じようなものかもしれません。
    一生の友だちには片手で数えられるほどしか出会えません。
    よっしーのどっしりと構えた変わらなさに助けられて、潤や弘毅の変化に成長を感じて、とてもあたたかな物語でした。
    辛く苦しく乗り越えなければならない出来事もたくさんあった筈なのに、明るく元気いっぱいの老舗のせんべい店。よっしーと共にあった南部せんべい店の歴史をもっと読んでみたくなりました。

    #NetGalley

  • 南部せんべいが食べたくなる。
    良い家族、友達に恵まれて良いな。

  • 世の中は別れと出会の繰り返し。
    頭では分かっているけど、
    心でどう感じるか、
    小学生目線が改めて教えてくれる。

    一つ一つの別れに、
    ただ寂しいだけではない感情がある。
    当たり前のことだけど、
    何だか新鮮な気持ちになった。

  • NetGalleyで読みました。
    祖父よっしーのキャラが最高!

  • 児童書じゃないのに小4設定、何となく匂わされてる西暦、この作者、途中で大枠は思い至りました。そこの真相開示の先も起伏があり、テーマがうっすらとつながってて弘毅たち子供の成長譚でもあり、かなり密度の濃い1冊だった。最後「せんべい型」持ってくるのは巧み。

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著者プロフィール

青森県出身。地元で勤務しながら創作活動を続ける。2014年『ジャパン・ディグニティ』で第1回暮らしの小説大賞受賞。2023年「バカ塗りの娘」として映画化。主な作品に『おひさまジャム果風堂』『お手がみください』『みさと町立図書館分館』『みとりし』『ペットシッターちいさなあしあと』『羊毛フェルトの比重』(すべて産業編集センター)、『藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房』(中央公論新社)など。

「2023年 『[新版]ジャパン・ディグニティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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