アジア赤貧旅行: だからアジアは面白い (徳間文庫 し 15-1)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198901707

感想・レビュー・書評

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  • 「世界最悪の鉄道旅行」で、他の下川さんの本を読んでみようと思い、友達から借りて読みました。

    「世界最悪~」が比較的最近の話だったのに対し、94年刊行なので当然、情報内容が古い。ただそれを含めて、アジアとはこうだったのか、いまだにこのような場所もあるのだろうな、と感じさせられた。特に「健全な治安」「不健全な治安」のくだりは非常に考えさせられた。さかのぼって考えれば、日本もこういった国々と同じ成長の過程をたどってきたのだろうなと思う(その過程を実体験しようにもできないのだが)。リアルタイムで読んでいたらもっとおもしろかったのだろうと思うと少し悔やまれる。

    もっとも、著者が言う、"恋にも似た"旅やアジアの"気だるい"雰囲気は、実際にアジアへと旅に出ないと味わえないのだろう、とも思ってしまった。「世界最悪~」のが1つの旅、という感じがして自分は好きでした。

  • 読書録「アジア赤貧旅行」1

    著者 下川裕治
    出版 徳間書店

    P283より引用
    “村で生きていくのに必要なのは、昔ながらの米をつくる知恵と
    食事をつくる能力ぐらいなものだった。それは十歳の少年でもこ
    なせるほどのことだった。そして脳の発達はその年齢で停まって
    いた。村にはそれ以上の知的な刺激も情報もないのだ。五十歳の
    父親は十歳の脳を持っていた。”

     旅行作家である著者による、アジア旅行記。
     香港からバングラデシュまで、お金を使わない旅の楽しさと苦
    しさにあふれた一冊。

     上記の引用は、エピローグでの一文。
    子どもと同じ十歳から米を作り始めたとして、五十歳になるまで
    四十年。その四十年の自然との付き合いの経験を、全く無視した
    一文だなと思います。
    この後自分の脳も子供に戻っていったなどと書いてありますが、
    ものの喩えとしても、失礼な話だなと思いました。

    ーーーーー

  • 船で上海まで行くのはやってみたいなあ

  • 著者が行った場所の詳しい内情や過去に起こった歴史、アジアの怖い実情、赤貧旅行を続ける為の裏技テクニックや現地の人との触れ合いなど、かなり内容が詰まった一冊。この一冊で大分アジアの深いことも分かると思う。

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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