アジア達人旅行 (徳間文庫 し 15ー2)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198903305

作品紹介・あらすじ

いま、アジアには熱い風が吹いている。貧因と飢餓、伝染病、民族対立、宗教戦争、民主化闘争と弾圧、そして開放経済。超大国の動向に隠されてきた、アジアの民衆の息吹きが、歴史を刻みはじめた。だからアジアは旅の原点なのだ。パッケージツアーでなく、ひたすら格安航空券を求め、必需品は現地調達主義だ。フレームザック一つ、人と出会い、街に触れ、民族を感じる。二十年にわたるアジアの旅の集大成。

感想・レビュー・書評

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  • 貧乏旅行の達人である著者が送るアジアの旅に関する一冊です。
    タイ、ビルマ(ミャンマー)について触れた内容が面白かったでした。今話題のロヒンギャ族について当時触れていたのは特筆です!
    あとがきで著者が述べていますが、1990年代前半5年間に初出した原稿内容をとりまとめしたものである本書は当時発展途上で変化著しかった懐かしいアジア旅の原風景の魅力を余すところなく伝えている興味深い旅の入門書だと思います。

  • 読書録「アジア達人旅行」3

    著者 下川裕治
    出版 徳間書店

    P19より引用
    “要するに国内でJRを利用する感覚で国際線の飛行機に乗れる時
    代になってほしいと思うのだ。”

     新聞記者を経てフリーライターとなった著者による、アジアの
    旅行事情を記した一冊。
     旅とバッグについてから各地域の人びとの様子まで、自分の足
    で周った人にしか出せないであろう雰囲気で書かれています。

     上記の引用は、飛行機の運賃について書かれた項での一文。
    ここ最近は、テレビで取り上げられるくらいに、格安航空路線が
    増えてきているようです。ようやく著者の望む旅がしやすい環境
    が、整いつつあるようです。
    しかし、今までの空の交通量だったから、地上の乗り物よりも安
    全だったのでしょうが、交通量が増えてしまうことで、事故も増
    えてしまわないかが気になるところです。
     初版は1995年ですので、今とは事情が違っていて、ガイドとし
    ては使えないと思います。もともとそういうつもりで書かれては
    いないでしょうけれども。

    ーーーーー

  • もうかれこれ15年前のアジア旅行記。
    今のタイとかを知ってる人間からすると発展したんだなぁと思います。
    宗教とか社会系の話とかは難しくてよくわからんかった><

  •  『新・アジア赤貧旅行―やっぱりアジアは面白い』では多少がっかりさせられたのだが、こちらはおすすめ。内容が濃い、旅を疑似体験させてくれること間違いなし。ガイドブックには載らない現地の人々の生の声が伝わる。じゃなければ、赤貧で達人でもなのだから、それは単なる豪華パック旅行なのである(笑

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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