対決 (徳間文庫 た 15-9)

著者 : 高杉良

• 徳間書店 (1995年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[fumihiro_3134さんの感想 · 2008年1月5日]

組合貴族という言葉がある。恫喝とストライキをちらつかせながら企業の隅々まで人事介入することまで憚らない実質的な社長となった組合委員長、久保田。勇敢に立ち向かう一人のミドルが主人公。
組合がかくも力を持ちえた時代があったのかと、印象に残っている。

著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全５部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」