作品紹介・あらすじ
僕は文化人類学者でもなく、政治や経済を評論するタイプでもない。ただのアジア好きの旅行者だ-そう語る著者はリュックを背負い、安宿を泊り歩く。バスを乗り継いで街から街へ。灯ともし頃には屋台にもぐりこみ、安酒を呷っては料理をつつく。アジアを漂い流れて二十年、さすらいのトラベルライター下川裕治が見たアジアの実相。湯気の向うにアジアが見える。
感想・レビュー・書評
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アジアのホテル、バス、鍋、酒、屋台、駅弁。6つのテーマで書かれた一冊です。どのテーマも興味深かったですが、私は酒のトピックが読んでいて面白かったでした。東南アジアの男たちは酒を一人で飲まない、そしてタイでは米が酒のツマミになる。私はタイの食堂でよくひとりでビールを飲みますが、それはタイ人から見たら外国人だったんですね。
著者プロフィール
1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。
「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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