adlibさんの感想
2016年3月2日
── 尾崎 護《上書保存 ~ 元大蔵官僚の独り言 199902‥ 徳間文庫》教養シリーズ http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4198910588 尾崎 護 大蔵次官 19350520 東京 /[199206‥-199405‥]/200302‥ 矢崎総業顧問 …… 年をとると誰でも老眼やら白内障やらに悩まされるが、それで ゴルフがキライになったという話はあまり聞かない。ただ、わたしの場合 は一部視野が欠けるという障害が起きたのだ。飛んでいくボールが欠け た部分にかかると、ボールを見失ってしまうのである。「どうせ飛んで いくボールが見えないのなら、打つときに頭をあげなくて、かえってい いんじゃないの」などと心無いことを言う仲間もいるが、そんなもので はない。 空中を飛ぶボールを目で追うことが、実はゴルフの醍醐味だったのだ と思い知るようになった。会心の一打も、フェアウェーを歩いていって からようやく二百ヤード飛んでいたという結果を知るようでは爽快味が ゼロである。やはり、空中を飛んでいく白球を目で追うことがゴルフの 魅力の大切な要素なのだ。キャディさんに、ボールがどっちに飛んでい ったかとしばしば尋ねるのも気が重い。 ゴルフにかぎらず、加齢とともに何事につけときめかなくなってくる。 しかし、私のゴルフに対するときめきが消えてしまったのは明らかに目 のハンデのせいである。 最近では、健康のためと割り切って淡々とゴルフ場に向うのだが、 ときめき抜きではちょっと寂しい。 ── 尾崎 護《ゴルフ 白球を目で追う醍醐味 20040700 文芸春秋》P363 http://gekkan.bunshun.jp/search?fulltext=%E5%B0%BE%E5%B4%8E%20%E8%B1%8A&category%5b%5d=%E6%96%87%E8%97%9D%E6%98%A5%E7%A7%8BWEB (20160302)
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20071019
...
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20071019
次官の時間 ~ ゴルフ・マージャン・焼肉 ~