少年 (徳間文庫 よ 15-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198915469

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  • 「少年」吉本隆明著、徳間文庫、2001.07.15
    222p ¥500 C0195 (2020.08.07読了)(2008.02.04購入)

    【目次】
    第一章 生まれ育った世界
    天草を恋しがったおじいさん
    父から学んだこと
    衰退する街
    キンちゃんと呼ばれていた
    悪ガキとの別れ
    昼間の星
    四号埋立地
    第二章 遊びの世界
    べえ独楽と朝礼
    悪事まがい
    性の匂いと懐かしい遊び
    先生の身びいき
    今氏先生の私塾
    第三章 少年と文学
    「書く」ことのはじまり
    胎内からの怖いイメージ
    「幼い詩」と「大人の詩」
    詩の行き詰まり
    プロの詩人たち
    第四章 少年の世界
    少年の難しさ
    「子ども」との別れ
    芯の通った悪ガキ
    いじめられっ子の気持ちといじめっ子の気持ち
    いじめについての宮沢賢治の回答
    援助交際は悪いか
    第五章 崩壊した家族のコミュニケーション
    少年Aと呼ばれる少年について
    現在の日本社会の親子関係について
    少年Aの心を癒すもの
    現在の消費社会が不安と脅迫観を生み出している
    消費社会と援助交際
    あとがき

    ☆関連図書(既読)
    「共同幻想論」吉本隆明著、河出書房、1968.12.05
    「最後の親鸞」吉本隆明著、春秋社、1976.10.31
    「ダーウィンを超えて」今西錦司・吉本隆明著、朝日出版社、1978.12.10
    「悪人正機-Only is not lonely-」吉本隆明・糸井重里著、朝日出版社、2001.06.05
    「フランシス子へ」吉本隆明著、講談社文庫、2016.03.15
    「吉本隆明『共同幻想論』」先崎彰容著、NHK出版、2020.07.01
    (「BOOK」データベースより)amazon
    少年期、子どもたちだけの秘密の遊び場がある。その自分だけの世界に遊ぶ少年は、「孤独と不安と心細さのなかに解き放たれる。そして耐えている」。知の巨人・吉本隆明が、みずからの少年期を振り返りながら、現在の「少年“期”の問題」を読み解いてゆく。少年のもつ「聖の心」を歪めていく社会に対する静かな怒りを、情感豊かに描き切った自伝的評論。

    • りまのさん
      そして、ばななさんへと…?
      そして、ばななさんへと…?
      2020/08/18
  • 初めて読んだ吉本隆明。氏の少年時代について書いたエッセイ。
    だけではなく、現代の少年についても書いてある。(神戸の少年Aとか)

    現代の「少年問題」という捉えられ方の問題。読んでて納得。

    こういう、読んでて納得できるような大人が少ないのも問題なのでは。

著者プロフィール

1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。著書多数。2012年3月16日逝去。

「2023年 『吉本隆明全集33 1999-2001』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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