アブラムスの夜: 警視庁鑑識課 (徳間文庫 き 20-1)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (603ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198926120

感想・レビュー・書評

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  • 正直、ちょっとわかりにくい。

    主人公はどうも、鑑識課の松原唯のようなのだが、
    同じくらい権堂という警部?が出てくるし、
    権堂の目線でストーリーが進むときには唯は「小娘」と表現されつづける。
    地の部分では時に、意図的にそれが誰なのかを隠す必要がないときにさえ、
    その権堂でさえも「男」と表されるので、途中ところどころ誰が誰なのかわからなくなる。

    しかも、文章中にかなり深々と挿入されるサイドストーリーで語られる、
    唯の面倒を見ている13才の少年、レオ。
    これがかなりちらほら出てくる割には本筋とはまったくなんの関係もないときた。

    うーん。
    この作家さんは多分、調べ物をたくさんしているんだろうけど、あまりに人物の動かし方が雑。
    唯と稲葉が別れるシーンで、あぜん。稲葉の最後のシーン、もっと見せ方もあろうに。

    失礼ながらこの人は、論文とか文字を書くことは慣れているのだろうけど、
    正直、小説を書くには向いていないのでは。
    登場人物がストーリーを進めるためのコマ以上の動きをしておらず、感情移入がまったくできなかった。

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著者プロフィール

1955年沖縄生まれ。琉球大学物理学科中退。徳島大学薬学部卒業。沖縄県庁、沖縄県立病院薬剤部勤務を経て、2000年に作家デビュー。作品に『0と1の間』『殺すに時があり』『警視庁鑑識課 ミッドナイト・ブルー』などがある。08年、逝去。

「2016年 『鎮静剤 警視庁鑑識課』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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