金瓶梅 下 (2) (徳間文庫 つ 11-7)

  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (648ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198926496

作品紹介・あらすじ

飽くことなき欲望と、尽きることなき性戯。しかし、日々繰り広げられる饗艶にもやがて翳りが…。西門慶、金蓮、瓶児、春梅らに下された運命とは?人の生とは、かくも猛々しく儚きもの…。削除・未訳出箇所を復活させた新訳、ここに堂々完結。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻は西門慶が亡くなり、西門家が没落していく様が描かれているのですが面白い。
    金蓮はやっぱり敵討ちをされてまともな死に方はしなかったなという印象。雪娥も没落後はろくな人生じゃありませんでしたが正直彼女はそこまで悪いことをしていた印象がなかったのでちょっと不憫。春梅の一人勝ちかと思いきややはりそこまで甘くない。彼女の死に方もまともじゃなかった。
    作者は最後に、善良な玉楼と月娘は長生きすることができたと救われた形にしていたけれど、月娘(正妻)も長生きはしたけれど結構散々な目に遭ったので、金蓮達よりはまだマシだったわね…という程度。夫が亡くなってから召使い達に裏切られるわ山中で盗賊に襲われるわただ一人の跡取りだった息子は出家させられるわ…作中で一番気の毒だったのはこの人と西門慶の娘かな(西門慶の娘も、夫の陳経済に浮気され裏切られ、DV(?)を苦に自殺してしまいます。陳経済ももちろんろくな死に方をしてません)。幸せになれたのは玉楼くらいだったのでは。
    作者が何者だったのかは今も分かっていないのね。一貫して言えるのは、男も女も色に狂うとろくなことにならないってことかなと思ったけど本当にそれだけかな?読み終わってからも色々考えさせられた。

  • 2018/01/19 19:07:09

  • どう考えても「性愛」カテゴリなんですが、あえて中国文化に入れました。
    さて、金瓶梅は北宋時代を舞台とし、地位も金もある主人公が淫蕩の限りをつくす艶本です。
    やつら遊んでばっかりなので、性愛の描写も充実しているのですが…酒の席でのいろんなゲームや、各節句にどんな酒を飲み何を食べるのか、祭事の様子、贈り物の内容など、こまごまとした日常を知ることができます。
    下巻では主人公が死んでから商売を縮小していく過程で、当時の金持ちが役所仕事の他に、どういうしくみで商売をひろげていたかなどを知ることができます。

  • 真剣に読むと時間がかかるので、深いことは考えずに読むといいです。ただの官能小説ではないところが面白い。

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