穴屋佐平次難題始末 (徳間文庫 か 39-1)

著者 :
  • 徳間書店
3.42
  • (2)
  • (12)
  • (17)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 82
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198927370

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • こりゃ面白いシリーズを見つけちまった。江戸が舞台の娯楽小説だけど、続々と実在の人物を登場させて、それも通説とは違うユニークな人間味を加えて楽しませてくれる。

  • スーパースター総登場!というような小説。軽快なテンポで、スターが次々と、いかにもそれらしい雰囲気を大切にしながら、話に絡んできます。それぞれがスーパースターなので、どこかで読んだかな?というデジャヴにも襲われそうな。
    主要人物の二人が良い味です。
    これは、勢いに乗って、続編を読みたくなります。
    写楽の締めくくりが性急すぎる感じがありましたかねえ。
    耳袋とは全く違った話のテンポが、新しい魅力に感じました。

  • 怪しい仕事をする住民が住まう長屋
    なんだか過去がありそうな佐平次
    キャラが立った登場人物が織り成す
    江戸の話・・・元ネタありそうな作者の
    紡ぎ出す物語が際立ちます

  • 穴屋 変な仕事。
    でも風野さんの登場人物らしく 佐平次もお巳よも好き。
    ここにも葛飾北斎登場。
    私はあけて欲しい穴はあるかなあ。

  • 最近は、風野真知雄中毒です。面白い。
    図書館で借りてきた本を全て読みきったので、合間を埋めるために、古本屋(天牛堺書店)で探してきた。穴屋?って商売に「何じゃこりゃ?どんな話やねん?」と思いましたが、ちゃんと話は成り立ってます。最後の展開も予想外。
    まっとうな時代小説のつもりで読むと裏切られます。でも裏切られても、楽しめる、そんな愉快な娯楽小説です。

  • 短編7題
    <穴屋 どんな穴でも開けます 開けぬのは財布の底の穴だけ>看板の佐平次の物語。
    葛飾北斎、遠山金四郎、山田浅右衛門、大田南畝(写楽の謎・・十返舎十九等)、二宮金次郎、シーボルトが登場するちょっと変な話。
    ある程度登場人物を知っておけば、気楽に読み流せる。
    元公儀隠密倉地朔之進である主人公とヘビ屋の娘お巳よとの愛の行方はHappy。
    今後、できたら一話を長く描いてもらいたい。

  • 3/4

  • 2008/02/17読了

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

風野真知雄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×