- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198932794
作品紹介・あらすじ
十七歳、わたしは魔女にさらわれた-高校二年生女子。二十四歳、人生崖っぷち。あたしは深夜のバッティングセンターで捨て猫を拾った-女性編集者。三十歳リーチ、いまだに自分捜し継続中。私はいきなり後頭部に空き缶をぶつけられた-キャバクラ嬢。それが、わたしたちの旅のはじまりだった。真冬の夜、偶然出会った三人が、生き辛さに身を寄せ合いながら、雪降る国へと逃避行。
感想・レビュー・書評
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真夜中にたまたま出会って、そのまま旅行へって……なんやそれって思ったけど、意外に面白かった!
誰でも大なり小なり悩みはあるもの。この3人はそれぞれ重い苦悩をかかえ、押しつぶされそうになりながら、何とか踏ん張って生きていたところに出会ってしまい現実逃避。いいなぁ~後先も考えず逃げ出してみたいなぁ~詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
17歳の女子高生、24歳のキャバ嬢そして29歳の女編集者。偶然出会った3人が北へ逃避行。
帯には「どうしてこんなに女子の微妙な気持ちがわかるんだろう?」なんてあったが、自分には普通の人間、所謂凡人の微妙な気持ちにしか思えなかった。
現実には、小説のようなことにはならないのは分かりきっているが、読了後清々しくもポジティブな気持ちになれる。
キオスクで偶々手に取ったこの一冊。こーいった出会い好き。 -
人生には多くの覚悟が必要な時が来るけど、その覚悟を決める為のモラトリアムを偶然 3人は共に過ごした。そう考えるとこれほど、見事な青春小説はないと思う。
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30歳目前、雑誌の編集をしているマリ子。24歳、キャバ嬢で人生崖っぷちなルナ。17歳、高校二年生のマコト。ある深夜の新宿、年齢も仕事も性格もバラバラな三人は偶然出逢い、お互いのことを何も知らないまま、温泉旅行へ出掛けることになった。それぞれが抱える事情とともに、新潟へと車を走らす。勢いだけで始まった旅だったが……。
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空港の売店で期待せず買ったのに大ヒット!
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ジャケ買いしたはいいけど1年くらい積ん読だった本。もっと早く読んどけば良かった。ちょっと疲れて、頑張る力が欲しい人、オススメです。
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新宿をさまよう17歳。
キャバクラを無断欠勤した24歳。
後頭部に空き缶をぶつけられた29歳。
みんな、
人生どん詰まりの崖っぷち。
そんな3人が偶然出会って、
時間と車が走り出す!
「ワタシのミステリートレインは
本当はどこへ行きたかったんだろう・・・・・・。」
全く見知らぬ3人が
少しずつ自分の内側に抱えているものを
こぼしていく姿は
なんだか切なくて苦しくて、
共感してしまった。
「ダメダメなのだ。アホアホなのだ。
それが確認できただけでもまだマシだ。」
山下さんが描く女性は、
なんだかいい。
文章自体は読みやすくて、さっぱりしています。
たぶん逃げるのは、悪いことぢゃない。
傷を舐めあったっていい。
だけど、
それに浸かってしまうのではなくて
その先が大事。
そーゆーことを、
女の子を軸にして描いてくれています。
私も、悩んでがんばってるよ。
それを知っているよ。
あなたはがんばってるよ。
「自分の存在がわからなくなって、
目眩がするほど淋しかった。
確かに、そうひとこと言ってほしかった。」 -
もやもやっとしている時に買った本。
もっと動いてもよいかなと思い直した一冊