カミングアウト (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 874
感想 : 111
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198933074

作品紹介・あらすじ

心の中に抱えた秘密。言ってしまったら取り返しのつかなくなるような言葉。いまなら、言えるんじゃないのか-。コインロッカーに衣装を預けて複数人格を楽しむ17歳の女子高生さちみ。ロリィタ服趣味をひた隠しにしつつそろそろ結婚もしたい、プチお局の29歳OLリョウコ。"それ"をカミングアウトしたとき、自分は、周囲は、どう変わる?ストレス解消、すっきりエンタメ。

感想・レビュー・書評

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  • 【2023年15冊目】
    いくつかの短編集で構成された本著ですが、最初はそれぞれの話の繋がりが見えず、かつ中途半端なところで次の章に移行していたため、「いや、どこがすっきりするん?」と思っていましたが、最終的にはまぁすっきりするかなという終わり方でした。若干の……無理矢理感も否めませんでしたが……

    表紙の無料素材から取ってきましたみたいな写真と、チープなタイトルと、あとあらすじでからり損をしている本じゃないかと思います。好みもあるとは思いますが。

    「ストレス解消、すっきりエンタメ」は絶対言いすぎやしな……

  • うーん、内容忘れてしまった。ゴスロリ趣味を同僚にひた隠しにしてたけど結局は前髪ぱっつんが原因でバレてたってお話、これだったっけな。

  • 心の中秘密を抱えた人たちの話。

    すっきりエンタメというけれど、こういったお話ってモヤモヤがマイナスに振りきってからラストでフラットに戻るだけなので、個人的にはあまりスッキリしないんですよね。
    最近よくある「スカッと○○」とか「ざまぁ系」とかもそうなんですけど。
    でも、登場人物は皆いい方向へ向かったようで良かったです。

    個々の話だと、唯一の男性視点の話、『骨が水になるとき』が良かったです。
    骨って時間がたつと水になってしまうって本当なんでしょうか。人間水から生まれて水に還る運命なのか……。

    高殿円さんの本は、学生時代に読んだライトノベル以来久しぶりでした。

    秘密を打ち明ける話はこんなのも
    →『誰にも言えない』 (集英社オレンジ文庫)/丸木文華

  • 今の所一番好きな作家さん。どれ読んでもハズレ無し。

    この方の主人公はどれも人が良い故の悩みを抱えており、憎めない。
    主人公に共感や激励する気持ちが入り込めて、主人公を好きである物語って良いもんだなと感じた。

  • 援交女子高生、主婦、ロリータ、独身男性などなどそれぞれの立場からのもやもやをスッキリしていく話。モヤモヤはある意味在り来りだけど楽しく読めました

  • ポップな表紙に惹かれて購入しました。 「秘密をカミングアウトすることがいいことじゃない。秘密をカミングアウトできる相手がいることが、大事なのだ。」 なるほどね。

  • 秘密を抱えないことより、秘密をカミングアウトできる相手がいることが大事

  • 終りがよろしい。

  • ショートストーリがいくつもあり、
    それぞれの主人公たちは、人に言えない悩みや秘密を抱えている。

    ロリィタファッションが好きな29歳OLや、旦那の定年を機に離婚届を突きつけようとしている主婦、旦那にもう一度女として見てもらいたい主婦などなど

    悩みの大小はあれど、
    他人にあれこれ人の生き方を言われたくないもんだと思う瞬間が度々ある。

    登場人物たちが絡み合いながら大きな物語のうねりとなる作風が面白かった。

    人生って悩ましくて難しい…

  • 心の中に抱えた秘密。言ってしまったら取り返しのつかなくなるような言葉。いまなら、言えるんじゃないのか――。コインロッカーに衣装を預けて複数人格を楽しむ17歳の女子高生さちみ。ロリィタ服趣味をひた隠しにしつつそろそろ結婚もしたい、プチお局の29歳OLリョウコ。“それ”をカミングアウトしたとき、自分は、周囲は、どう変わる? ストレス解消、すっきりエンタメ!

    読み始めるとシリアスからコメディ、グッと来る良い作品でした。たまには思いっきり叫ぶと良いなぁと思う。
    それがなかなか出来ないから、本を読んで現実逃避しているのかもしれないと自分を見つめ直しました。

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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