新・日本朝鮮戦争 第二部 電子防衛網崩壊 (徳間文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198933333

感想・レビュー・書評

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  • 何かと、憲法9条の交戦権を有しているからだと言うが、日米安保が前提なんだと気づく一冊。

  • 北朝鮮から日本へ直接の武力行使は、想定は難しい。大韓民国という朝鮮統一への最大の政治と軍事の目標があり、日本と韓国を直接の係争国とした戦略は、北朝鮮の体力からみると困難と思えるからである。一方、テロやミサイルと言う少数のリソースで実行可能な戦いであれば、具現化する可能性は充分にがあるが、単発的なものになるのではないだろうか。本書では、北朝鮮の権力抗争の最中、突出した青年将校が仕組んだ日本海沿岸に位置する原子力発電所に対する密航船に仕組んだ核攻撃が日本側の事前察知により、ターゲット手前の舞鶴湾沖で爆発。その後、正恩を頂く、軍部の突出もあり、韓国への全面戦争に発展し、激しいスカッドミサイルの攻撃へ発展する。この際ノドンにより、通常弾頭に加え、BC弾頭が日本を襲う。韓国と日本に対して火蓋を切り、全面的な戦争に突入した北朝鮮では、跡目争いという内部抗争が対外的な侵略と同時に激しさを増し、混乱の極みに突入し、堅固だった指導体制が崩壊していく。やや、破れかぶれのストーリーであることは否めないが、彼の国に西側の常識を当てはめてみてもしょうがない。最悪、ここまで起こるかもしれない可能性として読むといいかも。

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著者プロフィール

森 詠 もり・えい
栃木県旧大田原町出身。那須地方に育つ。
東京外国語大学卒。主な著作に『振り返れば、風』『燃える波濤』『雨はいつまで降り続く』『夏の旅人』『冬の翼』、戦争小説『日本朝鮮戦争』、警察小説『横浜狼犬』『清算』、青春小説『オサムの朝』『少年記オサム14歳』『那珂川青春記』『日に新たなり』『はるか青春』『パートナー』等がある。
最近、歴史時代小説『七人の弁慶』や『坂東三国志』も書いている。

「2022年 『父、密命に死す 会津武士道2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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