会社、売ります! 幸福な会社 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198933890

感想・レビュー・書評

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  • 以前レビューした「幸福な会社」の続編です。

    大企業から独立した子会社となった
    オルタナティブ・ゼロ(会社名です)が
    どんなビジネスをしてくのかがストーリー。

    前作の内容をやや思い出しながらの読書でしたが、
    この人の本は読みやすい割りに、
    結構真面目に今までの日本経済について語ってくれています。
    ただ、ストーリー面で言うと、
    この本で完結する訳ではないのか、
    またもや中途半端な感じは否めません。

    この本、完結するのはいつなのか。。(笑)

  • 偶然にも茅ヶ崎が話題に出てくる。趣味でもなんでも、まずは周りに興味を持つところからだよなぁ。思考停止になったら終わりだ。

  • 『D列車でいこう』ではじめて阿川先生の小説を読みましたが、リアリティがありつつ希望もあふれるすてきな小説を書かれるかただと思っています。で、小説をほとんど読まない若生も阿川先生の小説は読んでみようと思い、今回は『会社、売ります!幸福な会社』を購入。

    重厚長大な製鉄メーカーを変えるべく作られた新組織。その新組織が小さいながらも、確実にニーズをとらえ、マネタイズができる可能性を秘めた事業に取組み、事業にかかわる人たちを結びつけ、事業を動かしていく物語。

    阿川先生は企業にお勤めの経験もあることから、やはり社会情勢や企業組織等を踏まえたリアリティのある小説家だということを再認識しました。また、小さくともしっかりと生き残るニーズ起点の事業を生み出せる企業を創発していくことこそが、今後の日本に必要だというメッセージも込められていると感じました。

    大組織でもがいているかたにこそ、ぜひ読んでいただきたい小説かもしれません。

  • 〈内容〉大日本鉄鋼から独立し「オルタナティブ・ゼロ」として新たなスタートを切った旭山隆児、風間麻美、楠原弘毅の三人。麻美はオートバイのガレージ村、楠原はギター工房と、それぞれ得意分野で夢を現実にするため、プロジェクトに取り組んでいた。充実した毎日。仕事がこんなに楽しいなんて思わなかった。だが大日本鉄鋼本社からの電話で三人に緊張が走った。会社が乗っ取られる!?―。

  • ストーリーより経済情勢、社会情勢の話に重点がおかれているよう。前作よりはおもしろかったけど。おすすめしません。

  • 倒産目前の会社を救う為に新しいビジネスを創生すべく、主人公達が奮闘する姿を描いた全2冊からなる作品の後半。読んだ後、何かを始めたくなる気持ちにさせてくれます。
    「人は自分の理想を超える事は出来ない。だから、理想は高くなくてはならない。」「何をすべきかではなく、何をしたいかを考える。」「合格ラインは百点。それ以外は不合格。」「仕事は努力ではなく、結果を評価する。」等、仕事に取り組んでいく上での参考となるフレーズもあり、ビジネス書的な一面も持つ作品でした。

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著者プロフィール

1954年東京都生まれ。東京大学在学中に野田秀樹らと劇団「夢の遊眠社」を設立。企業のエンジニアを経て、シリコンバレーのベンチャー設立に参加。99年「天使の漂流」で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。2005年『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞を受賞し、デビュー。主な著書に『D列車でいこう』『インバウンド』『横浜黄金町パフィー通り』など。『終電の神様』で第9回エキナカ書店大賞受賞。

「2022年 『終電の神様 殺し屋の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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