迷宮警視正 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198934897

感想・レビュー・書評

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  • 久し振りに戸梶印の小説を読んだ。

    相変わらずの鬼畜っぷりは最小限に留められ、
    最初は妖しかった表題の警視正が
    なんだか妖しさを完全な魅力に消化・昇華させて終わっていく。
    熱血教師などの臭い台詞もラストには何故だかグッと来たりする。

    主要キャラだけは個性豊かな登場人物のなかでも
    一際しっかりとエグ味が増していて
    しかも文章自体は「正に現在」な県道(ストリート)感覚なので、
    驚くほどス~ラス~ラ読める。

    所々に風刺的な事柄もアクセントにしていて、
    いやあ、下世話って本当に最高ですよね、というエンターテイメントになっていて、シリーズモノとしては続きが気になる。

著者プロフィール

1968年東京生まれ。学習院大学文学部卒。98年『闇の楽園』で第3回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。作家活動と並行して『Jの利用法』ほか自主製作映画4本を監督。イラスト、写真、クレイアートにも才能を発揮する。

「2013年 『劣化刑事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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