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- Amazon.co.jp ・本 (417ページ)
- / ISBN・EAN: 9784198935535
作品紹介・あらすじ
父・多聞の死、許嫁である水嶋波留の失踪-深い苦しみに耐えながら、隼之助は希望を失っていなかった。父の薫陶、波留の優しさを支えに鬼役としての責務を果たそうとする。新たな潜入先は、茶問屋"山菱屋"。この店の主が点てた茶からは、妻への深い愛と哀しみの味がした。山菱屋は幕府に楯つく薩摩藩の手の者なのか、それとも?隼之助の"鬼の舌"は、天下と愛しき者を守れるか?
感想・レビュー・書評
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食に関する公儀隠密の家柄である主人公は、庶子である生まれから肩身の狭い思いをして育ったが、いまさら父親から跡継ぎのような扱いをされたり、町民として暮らせと言われたり、混乱する、というシリーズの最終巻。
いろいろな身分や顔や名前を使い分けたりしつつ、かつ隠密の話やら町民としての仕事やらが回ったり、さらにお家騒動があったりと、読んでいるこちらもどれがどれやらな気分になりつつもどれも面白くて引き込まれたまま終わりました。このシリーズいいですねえ。おすすめです。
隠密話ですが、町民の話も入っているので、そこまでお勤めお勤め!って感じでもなく、かっこいい登場人物も、にやりとさせてくれる親友もいたりして、主人公はちょっとスーパーだけど、でもひねくれているのでそこがまたよし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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