女警察署長: K・S・P (徳間文庫 か 31-7)

著者 :
  • 徳間書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (621ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198940102

作品紹介・あらすじ

K・S・P(歌舞伎町特別分署)署長に就任した村井貴里子は都知事を介して突飛な依頼を受ける。それは窃盗団に奪われた世界的奏者のヴァイオリンを探し出すこと。貴里子は特捜部チーフ・沖幹次郎と捜査を開始するが、そこに彼らの怨敵である中国マフィアの朱栄志が再び立ちはだかる。ヴァイオリンの行方を巡り、死闘を繰り広げる両者。やがてそのヴァイオリンに隠された衝撃の真相が明らかに。人気警察小説シリーズ第4弾!

感想・レビュー・書評

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  • 外国人犯罪の増加に伴い、組対とは別に新設された歌舞伎町特別分署。

    女性署長である村井は都知事を介し、石油王であるアメリカ人資産家を紹介される。

    秘密裏にあるヴァイオリンを取り返してほしいと。

    石油王の妻は世界的ヴァイオリニストで、その名器が盗難に遭った。

    チャイニーズマフィア、歌舞伎町、ヤクザと手垢の付いた題材だが、プロットが秀逸。

    警察の成り立ちは、戦後、秩序を保つために警察組織と自警団、いわゆるヤクザものが表裏一体となっていた。無法者の抑止力として、ヤクザの存在は必要悪であった。

    外国人犯罪の増加に伴い、日本の裏社会ルールの抑止力が効かなくなり、チャイニーズマフィアを使い、日本の闇組織を淘汰する。

    正義と必要悪の境目は常に流動的だ。

  • なかなかの読み応えです

  • 歌舞伎町特別分署新任署長の村井貴里子は、都知事を介し、米国人資産家に引き合わされる。知事の友人である資産家の自宅が盗難にあい、その中に音楽家の妻が愛用するヴァイオリンの名器が含まれていた。贓品の買い手は朱向紅。新宿で壮絶な銃撃戦のすえ射殺されたチャイニーズマフィアだった。仲間で逃亡中の朱栄志も蠢きだした。特捜部チーフ・沖幹次郎は捜査を開始する!

  • 貴里子がK・S・Pの署長になって、ますます骨太さに磨きがかかった印象です。
    アメ横での大捕物帳は、近くに引越したことから情景が想像できてドキドキしました。

  • 警察と中国マフィアとヤクザと、、、
    過去の話を伏線にはるがそちらを読んでいないと中途半端に感じてしまう。
    順番に読んだ方がいいかも。
    あと主観かもしれないけど人が死に過ぎ。
    ボリュームはまあまああるが、サクサク読めました。

  • さすが、と思いました。

  • それなりに面白いが、少し間延びしてきたかも。第一弾、二弾にあった緊張感がやや薄くなってきた。

  • このシリーズ好きなんだけど これはイマイチだったなぁと初めて読んだときに思って 今回再読してみたら そうでもないかも。やっぱり続けて読み返してる効果? 笑。
    前のときは 3作目の後が長くて 間延びしちゃった分だけ面白さが半減してたのかもなぁ。前作から長かったから もうかかないのかと思ったりしてたし。
    星4つにはしてるけど ほんとは3.5ってとこかな。
    お気に入りの朱栄志が帰ってきたのはうれしかったけど この作品では警察内部の人間関係とかチカラ関係とかが描かれる場面が多くて 1作目 2作目にあったスピード感には欠ける。
    結ばれるのかと思ってた幹さんと貴里子は 切ない感じでフェードアウトしていくのがよかった。個人的には こういうストーリーではラブストーリーは必要なくて あっても お互いはかなく想いあうだけが望ましいボーダーラインなので そのあたりはわたし好み

  • 大河小説狙ってんだろうけど 大丈夫かなぁ
    付き合うけどね

  • 3年前に盗まれたバイオリンを極秘に探す内に中国マフィアの内紛に巻き込まれていく。
    面白い。

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著者プロフィール

1963年、横浜市出身。早稲田大学卒業後、出版社に勤務。91年「ハミングで二番まで」で第13回小説推理新人賞を受賞。翌年『時よ夜の海に瞑れ』(祥伝社)で長篇デビュー。99年『幻の女』(角川書店)で第52回日本推理作家協会賞を受賞。主にハードボイルド、ミステリー、警察小説のジャンルで旺盛な執筆活動をおこない、その実力を高く評価される。

「2023年 『孤独なき地 K・S・P 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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