痣 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
3.65
  • (75)
  • (230)
  • (189)
  • (21)
  • (9)
本棚登録 : 2010
感想 : 176
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198944063

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『悪寒』の読後、真壁刑事の過去を知りたくなって読みました。
    個人的には、『悪寒』の主人公よりも真壁刑事のキャラが好きですね。宮下刑事とのバディも最高。テンポ良く読めてとても面白かった。
    ただ残念なのは、殺意が弱いような気がする。まぁ猟奇殺人だからいいのか…。


  • 悪寒を読んだとき真壁刑事いいなぁと思ったので
    読む前からとても楽しみにしていた。
    期待通り面白かった。
    全然犯人とか何も分からなくて引き込まれた。

    宮下刑事とのやり取りも好きだった。

  • 悪寒に登場した真壁刑事の過去が描かれた作品。
    愛する妻を殺した犯人は既に死んだはず。
    退職2週間前になって起きた殺人事件は真壁の心を揺さぶる。
    挑発的な犯人の行為に、苛立ちや悲しみと言った負の感情が溢れる。
    しかし苦悩の先に光を感じる結末は読後感がいい。

  • 伊岡瞬さんの作品でいちばん好きかもしれない…!
    犯人を追いながらも事件が起きるので飽きることもなく、終盤のスピード感と伏線だと思わなかったことが伏線として回収されたり、とにかくおもしろかったです。
    真壁と宮下のキャラクター設定に違和感がありましたが、悪寒・本性とは時間の前後があるということで、人間ですから多少性格は変わるよなと納得しました。
    物語の中では当たり前のように誰も救われないけど、ラストがほんのりあたたかかったので、読み手は後味よく終われるのではないでしょうか。

    自信を持ってオススメします!

  • 物語途中までは色々な内容に振り回され中々に難解な内容であったがラスト付近で一気に回収してくれる

    派閥争い、野心を秘めている者等、警察内部のしがらみに悶えながらも事件の真相に迫っていく真壁と宮下
    朝美殺し、敏和失踪、有馬事件、そして冷凍死体遺棄
    一見、何ら関係性も無い事件が次第に繋がっていく

    基本的に物語のトーン的には暗い、重いといった印象
    しかしラストは救いのあるような描写で終わる

  • 警察内部の諸々の人間関係が複雑に絡み合い
    事件に繋がって行く展開は先が読めない
    面白さがあった。
    物語の緩急もあり、主人公の刑事の妻の殺人事件
    そして同僚刑事の謎の失踪が警察内部に
    事件として扱われずそれを上層部に掛け合った
    事で左遷され、その事から警察の闇の部分が
    事件へと繋がって行く。
    まさか、まさかの展開に疾走感があり
    面白かった。

  • 展開の早いドラマを見ているかのような一冊。この作者が好みなのもあるし、警察小説が好みなのもあるしで、とても楽しめました。ちょっと残虐すぎる殺人シーンもありますが、犯人の狂気さをうまく表現していたと思います。犯人は誰かは想像しやすかったので、驚きはなかったですけどね。

  • なかなかの残忍な事件と意外性のある犯人、伊岡さん初読みですが好みです。
    それにしても岩本嫌いやわー。

  • 展開が多過ぎます。最後まで読むと作り過ぎの感があり、終わり方がつまらない感がありました。真壁、宮本のキャラクターは、今後も興味がありありです。次回作を楽しみにしています。

  • 妻を殺されて、覇気を失い、退職を目前にしていた真壁刑事が、別の事件を捜査していくうちに、妻の事件との繋がりに気づき、少しずつ真相に迫っていくというミステリーである。読み終えて、何かが心に残ることはないが、単純に謎解きの過程が面白い娯楽作品である。最近、ミステリー小説を読んで思う事は、何かの知識を得たり、情操を豊かにしたりすることはないが、娯楽としては最高に楽しいという事である。要するに80年代の大娯楽映画と一緒でスカッとするが、後には何も残らないということである。シュワちゃんやスタローン、ゴジラの映画に教養は求めない。ただ単に楽しければそれでいいのだ。ミステリーとはそんな存在だと感じた。

全176件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

伊岡瞬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×