警視庁心理捜査官上 〈新装版〉 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店
3.71
  • (2)
  • (8)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784198946333

作品紹介・あらすじ

==============
快楽殺人犯vs.心理捜査官   

闇の深淵の向こうとこちらから 
ガチで見つめ合う者同士の攻防
==============


このホトケはまるで陳列されているようだ…
抉られた性器をことさら晒すポーズ、
粘着テープ、頭部からの夥しい流血。

臨場した捜査一課に所属する
心理捜査官・吉村爽子は
プロファイリングを進める__。

警視庁に誕生した初めての
女性心理捜査官である吉村爽子。
自身も心に闇を抱えながら、
さらに奥深い闇に沈んでしまった
猟奇殺人犯の心の深淵を覗く。

犯人の了見になろうと、
時に傍目には奇矯に映る行動をとりながら、
真相に迫ろうとする。
女性であるがゆえに組織の中の
軋轢にさらされる爽子を、
その能力ゆえに高く評価する
上司・柳沢明日香ら、
理解を示してくれる同僚らの
協力のもと狂気の犯人を追い詰めて行く。

しかし、そんな爽子に思いもかけぬ危難が迫る!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 黒崎視音『警視庁心理捜査官 上』徳間文庫。

    新装版が刊行されたので約17年ぶりに再読。

    警視庁捜査一課に初めて誕生した女性心理捜査官である吉村爽子と上司の柳沢明日香の物語はここから始まる。組織に於ける女性の地位が著しく低く、まだプロファイリングの技術が認知される前の時代。吉村爽子が男社会の警察組織の中で自らの信念を曲げずに姿を見せぬ恐るべき犯人に迫る。

    被害者は女子短大生。下半身の着衣は乱れ、頭部から夥しい血を流した死体は意図的にポーズを取らされたかのようにうつ伏せに倒れていた。腹部には『ジャック・ナイト』の文字が……臨場した27歳の心理応用特別捜査官の吉村爽子は犯人のプロファイリングを進める。姿の見えぬ快楽殺人犯。そして、第2の殺人事件が……

    本体価格720円
    ★★★★★

  • シリーズ第1作。対立する同僚や上層部を過剰に無能扱いにして主人公側を引き立たせる手法はいかがなものかと思うが、物語自体にそれを補える魅力がかろうじてあるので読めた。爽子の内面描写が丁寧なのと柳原の政治力学を読み切る能力と爽子を温かく見守りながら導く姿勢が好き。下巻に期待。

  • ポケベルが登場する少し古い警察小説であるが
    シリーズの2~4作を読んでいるので、時代の
    古さ以外は入り易かったものの、上下巻という
    力み過ぎ・書き込みすぎの作品である(´・ω・`)

    心理捜査官らしい働きをしていない、させても
    らえないという作品とはいえムダにアウェーな
    描き方は如何なものかと

  • #読了 #黒崎視音 #警視庁心理捜査官 #読書好きな人と繋がりたい

  • マインドチェンバーを読んで、こちらの作品を読みました。
    爽子さんが警視庁時代に扱った事件が描かれます。
    組織捜査の中でも自分の分析結果を曲げずに捜査にあたる爽子さんの姿がカッコ良いと思いました。

    下巻がどんな展開を迎えるか楽しみです。

  • 警察内部のゴタゴタは、くだらなくてほんと読んでてしんどい。途中まで全然違和感なかったけど、ポケベルが出てきてびっくりした。
    この頃の描写は、何だか社会に殺伐としたものを感じる雰囲気だったけど、今は、マシになったんだろうか。それとも慣れただけかな。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

岡山県在住。『警視庁心理捜査官』で鮮烈デビュー。この作品は人気TVドラマとしてシリーズ化された。吉村爽子と柳原明日香という女性捜査官二人を主人公とする「心理捜査官シリーズ」は好評を博し、その続篇も読者に熱狂を持って迎えられている。警視庁特殊部隊を描く「六機の特殊シリーズ」も、組織や装備などのリアルな描写と作品内で展開される戦略の緻密さが凄いと評判になり多くの読者を獲得した。この2シリーズで警察小説の書き手として不動の地位を築いたが、近著はなんと時代物! 幕末の世を疾風のように通り過ぎた美少女剣士の物語、『緋色の華 新徴組おんな組士 中沢琴』。新境地を開いたのち、次にいかなる作品を引っ提げて打って出てくるのか、固唾を飲んで待たれている現況である。

「2023年 『交戦規則 ROE 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒崎視音の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×