- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199005763
感想・レビュー・書評
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ひとつひとつの描写が丁寧でしっとりとした感が好きです。
また、BLとしての恋愛の感情が思いっきり前に出てないところが素敵。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった。けど、何故攻めが受けに恋をしたのかが分からなかった。それだけが物足りなかったです。
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893モノでです。跡目争いに巻き込まれた本家若頭補佐、美貌の慶仁が主人公。あまりに893にそぐわない美形なので「組長の男妾」と陰口をたたかれるほど。高階佑絵師のイラストがうっとりです。ホントに美形!
で、この慶仁が年下で分家の矢島に地位も身体も下克上されちゃうという、あまりにも好物なストーリーでした。
ざっくり言うと、面白かったのですが、細かいことを言えば首をひねるような事柄がいろいろありました。
組の内情に精通していた慶仁が、そう簡単に組から抜けられると思っていたのか不思議だし、遺言にしても管理が甘すぎ。
893モノとしてはゆるいので、ハードな世界観を求めるとがっかりします。でも、親子の情の面からとらえている任侠モノと見れば、許せる話だとも思えます。
攻の矢島は、不遜な年下でキャラとしてはとても素敵。でも、唐突に慶仁を凌辱しているように感じられるので、もっと前フリが欲しかった気がします。慶仁が組長の愛人だってずっと信じきっていたところは、年下っぽくてよかったけど。可愛げがあるというか、受に対するラブラブ感が丸出しです。
この手のハナシが大好きな人は私だけじゃなく、大勢いると思うんです。なので、かなり大多数の人を納得させるようなストーリーでないと失望も大きくなるのは必至です。ありがちな展開だけに、もっと強力に心を魅きつけるものが欲しかったかな。
その点、この作品はイラストにすごくフォローされている気がします。思ってたとおりの雰囲気を醸し出している慶仁と矢島で、素晴らしい。 -
極道モノが読みたくて友人のお勧めを購入したら友人はイラストレーターさんのファンだったでござるの巻。
ドロドロしてるかと思ったら温くてがっかり。話は面白いです、そう云うのが足りなかっただけで。
BL小説。 -
裏社会にしか居場所のない男の、血を越えた親子の情愛というベースはすごく良かった。でも、恋愛事情が弱い気がする。いじめっ子攻め・矢島の慶仁への執着の根拠がわからない。味付けの為の鬼畜ではなく、それを裏付ける確固たる『想い』が欲しいです。高階さんの絵にはヨダレが出ましたが。
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水原さん作品にしてはぬるい。でも好きなストーリー。
「もう殺してくれ」と頼むあたりはせつなくて泣ける。