疵と蜜 (キャラ文庫 と 2-18)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199007897

作品紹介・あらすじ

幼い頃に両親を強盗に殺害された過去を持ち、いまでは派遣会社の若き青年社長となった
里村。その陰には、里村の身体を担保に、無利子の貸し付けを引き受けた金融ローン会社の
社長・長谷の存在があった。里村の美貌と身体に魅せられ、取り引きを始めて半年──
ある夜、二人は政治家のパーティーを訪れる。そこで里村は、両親を殺害した犯人と思しき
男と衝撃の再会を果たし…!?

感想・レビュー・書評

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  • 笠井さんの表紙に釣られ買った本。
    安心して読めるサスペンスBL。
    エロの多い2時間サスペンスドラマ(笑)

    金融会社・社長、長谷と融資の見返りに
    愛人契約を結んだ派遣会社・社長、里村。
    2人の間は殺伐としててホントにソレだけ
    里村は自分の見た目が気に入ったからだけだと思っているが…。

    里村は19年前、強盗殺人で両親を殺されており
    助かった自分は犯人の手の傷だけを覚えてる状態。
    ある日ある代議士の資金集めのパーティで
    里村は両親を殺した犯人と同じ手の傷を持つ男と出会う…。

  • 長谷から個人融資を受けるために身体を差し出した里村
    不器用に惹かれあう二人が里村の幼い頃に巻き込また事件の真相に迫る

    ビッチ受けな態度で無関心を装いながらも長谷が気になる里村と
    里村を囲い込みきれない長谷の焦れったさが善きです。良い雄が恋焦れるの最高です。
    里村が可愛いですね。ツンと澄ました横顔で長谷の行動を伺って、寂しくて抱きしめて欲しいのに、上手く伝えられなくて悪態つくのがホントに愛しいです。
    余裕綽々に見えて、実は余裕なく攻めあぐねてるスパダリ長谷も美味しいです。
    笠井あゆみ先生のイラストもエロ美麗です。

  • 二人のイチャイチャがもっと読みたい

  • ビッチ受け。良かった。自分が好きな受が行きずりの他人とやっているところに悠然と入ってくるところから始まるのってすごいな。笠井先生のイラストは申し分ないです。

  • もはや自分の中では恒例になってきた、笠井あゆみ先生のイラスト探し。これは特に表紙が硬質で美麗で、ぜひカラーで見たかったので紙媒体で。

    そういうシーンもてんこ盛り(というか、そういうシーンから始まる)なのに、その他のお話の部分に気持ちが傾いてしまって、読み終えるとそういうシーンの印象はあまり強くないです。
    受けは小さい頃に自分の不注意で強盗を家に招き入れてしまい、そのせいで両親を亡くします。この犯人を見つけてやろうと虎視眈々と狙っているのですが、こちらのお話が面白くて、特に最後、犯人と対峙しているシーンがドキドキもので、BLだということを忘れてしまいそうになりました。
    そのあとの剃毛シーンで、無事思い出せました(笑)。

    劇中に出てくる青柳が好みで、彼のお話はないのだろうかと思っていたら、続編として出ているようです。嬉々として買いに走りました。

  • 続編?スピンオフ?がやっと電子書籍になるので再読。
    1P目から致してたのでびっくりしましたがあぁそうだったと思い出しつつ読み進めました。
    事件の件もすっかり忘れてたのでびっくり。
    でも長谷も里村も大人げないのはしっかり覚えてた。
    ひっついても糖度低いのがふたりらしくて微笑ましい。
    剃毛は好物なので嬉しかったです。

  • 2017/04/30
    想像していたより、
    サスペンス要素があってビックリ!

    長谷は不器用すぎない?
    もう一切デレ感なし。
    甘やかしなし。
    やることは、やるけど、、、って内容。

    でも読み切って思うに
    長谷の一目惚れなんじゃないかと思う。

    もう少しデレ感、イチャイチャ感が欲しかった、、、

  • ▼あらすじ
    幼い頃に両親を強盗に殺害された過去を持ち、いまでは派遣会社の若き青年社長となった里村。その陰には、里村の身体を担保に、無利子の貸し付けを引き受けた金融ローン会社の社長・長谷の存在があった。里村の美貌と身体に魅せられ、取り引きを始めて半年──
    ある夜、二人は政治家のパーティーを訪れる。そこで里村は、両親を殺害した犯人と思しき男と衝撃の再会を果たし…!?

    ***

    表紙の雰囲気とあらすじからして結構、重たい話なのかな?と思い覚悟を決めて読んだのですが、思ってたよりも読みやすいお話でした。
    とりあえず、受けも攻めもまぁ〜大人げないこと大人げないこと(笑)
    どっちも強気で負けず嫌いで意地っ張りで、「子供か!」っていう(笑)
    そんな素直じゃない二人の攻防戦は見ていて面白かったですし、二人ともいつ本音を言うんだろう?と楽しみながら読んでいました。

    ストーリーの方もサスペンス要素が入っている為、なかなか読み応えがあって面白かったのですが、幾つか残念な点があって、まず、犯人の件は長く引っ張った割に最後は「えっ、終わり!?」ってくらいあっさり片が付いてしまうのでやや不完全燃焼でした。
    また、相手が犯人だという確証を得るべくこれまで積み重ねてきた苦労を自ら台無しにするような受けの向こう見ずな計画にも少しガッカリ。
    だって普通、犯人だと確信している男の家に丸腰で上がり込みます??
    家に上がり込んで追い詰めるのはまぁ良いとしても、丸腰はないと思うんですよねぇ…。
    受けは説得すれば相手が自首すると思ってたみたいなので、本当に世間知らずの甘ちゃんなんだな…と思いました。
    これじゃ命が幾つあっても足りないって…(笑)

    案の定、逆上した犯人に追い詰められて絶体絶命のピンチに陥る受けですが、寸前のところで攻めを含む警官達に助けられ、その後、ようやく二人とも甘い感じになるんですね。この時の

    「俺にしておけ。いろいろ不満はあるだろうが、俺はそう悪い物件じゃない。」

    という攻めの傲慢な告白の端々にデレを感じて思わずキュンとしてしまいました。
    (それでも相変わらず素直じゃなくて、受けに言い直しさせられてましたが 笑)
    この後、攻めの家に受けがお持ち帰りされ、最後はめでたく恋人同士になりハッピーエンドです。犯人の処理の甘さには多少、不満を感じつつも読後感は悪くなく、思ってたより楽しめたので良かったです。
    でも、まさか最後に剃毛プレイが待ち受けているとは思わなかったな…(笑)
    因みに受けの浮気防止の為だそうで。攻めも意外と心配性みたいです(笑)

    あとは脇キャラが良かったですね。青柳は作中でも特にキャラが立っていたので今後、スピンオフが出そうな予感。
    お相手は野上でしょうが、挿絵で見た時に見た目が長谷とそっくりなので一瞬、「えっ!?」と頭が混乱しかけました。最早、兄弟レベル…(笑)
    青柳は誘い受けらしいので、野上をどんな風にベッドに誘うのか気になるところ。
    そんなこんなで脇キャラの活躍も含め、最後まで楽しめた作品でした。★は4.5で!

  • 金貸し社長×淫乱社長だけど、カップリングとか関係なく良かった!攻め様の男らしくて愛情深い所が惚れそうにかっこいい。珍しい!?壁ドンシーンとかあったし。ミステリー風に事件も関係しているお話なので先を読むのが楽しみでした。

  • 金融会社の強面社長×若くして起業したIT派遣会社の美人社長。
    情熱シリーズを彷彿とさせる、いかにもセンセらしいcpでした。
    青年企業家の里村は、会社の資金繰りのため方々に頼み込むがすべて断られ、仕方なく長谷の経営する融資会社に縋ります。
    借金のカタに身体を要求される…という使い古された王道ネタです。またかと思いましたが、イラストが笠井あゆみセンセだったことと、王道ネタだけど嫌いじゃないのでw楽しく読みました。
    イラスト、表紙はスーツイケメンとタバコでカッコいいですが、ちょっとめくるとたいへんエロいことをいたしているシーンに目が釘付けになります…攻様のズボンが少し下がっていて、もう少しで半ケツブリーフが拝めそうなのに!ってところが芸が細かいです。

    長谷が「情熱」シリーズの遥もびっくりの、本心が見えないタイプの攻でした。里村視点では、893ぽくてキチクで冷酷な男という印象になっていますが、実はすごく里村のことを特別扱い(彼なりに)しています。わかりにくい嫉妬もしていますwww
    里村にはきっと伝わらないだろうな~と思うけど、よく観察すると案外優しいところがあるのです。
    里村も里村で、幼い時の事件の後遺症なのか、人に心を開かず何でも自分ひとりで解決しようとする強情な性格です。むしろそこには心を開けない臆病さがあるのかもしれません。
    なので、最初は二人は契約として無理矢理イヤイヤな身体の関係だけで繋がっている辛くて切ない話かと思ったんですが。
    とんでもなかったですね~!!!
    蓋を開けてみれば、何だかめちゃくちゃ甘い話でした。
    長谷はひょっとしてひと目惚れ??不器用のせいであんなことになったのですか?
    里村もびっちに見せて、実はかなり一途!長谷をひどく誤解して、ツンデレ装備していたのでは?
    遠回りしたけど、その分絆が深くなっているようで良かったです…w

    ストーリーはサスペンス調なんですが、話の中心は二人の色恋と絡みになっていました。
    事件のことでハラハラさせる場面もあるのですが、まあ想定内の展開でした。
    事件に関しては二人の愛の高まりの、あくまでも添え物として考えたほうがいいかも…
    それより、二人が告白するシーンの方がドキドキしまくりました。シャワーシーンがとてもエロかったです!
    イラストも剃毛シーンでガン見。嫉妬が丸出しでHENTAIちっくで萌えました。Hシーンがさすがに上手いです。

    野上と青柳も、とても魅力的で気になるキャラでした。
    スピンオフ、とても楽しみです。

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著者プロフィール

貴族や名家の御曹司等、きらびやかな世界観を表現した作品が数多く、読者の支持を集めている。

「2017年 『なんでも屋花曜祐介の事件譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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