雪降る王妃と春のめざめ 花降る王子の婚礼2 (キャラ文庫)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199010255

作品紹介・あらすじ

記憶を失くした王妃リディルが向かうのは
氷に閉ざされた雪国──花と魔法があふれる
ファンタジー、待望の第二弾!!

帝国皇帝となるグシオンを支えるため、
大魔法使いになりたい──。それなのに
魔力が不安定で悩んでいたリディル。そんな折、
帝国ガルイエトが大軍勢で攻め込んできた!! 
戦場のグシオンは瀕死の重傷、リディルも
落馬して記憶喪失になってしまう。不安定だった
魔力も、ほとんど失ってしまった…。リディルは
グシオンを助けたい一心で、大魔法使いと名高い
姉皇妃のいる雪国アイデースを目指し!?

感想・レビュー・書評

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  • なんだか前編よりもかなりよくなってて、こっちの方がすきだな

  • 記憶がなくなってしまったリディルに花を出して欲しいと言うグシオンのところがすごく印象に残ってます…切なかった…。
    兄の話も出てきますが、そちらもすごく切ないカップルだなぁと思いました。

  • 前作の続編、その後の出来事。

    自分で背中のしこりを傷つけ、魔法陣の触りとなった宝石を取り出したリディル。その甲斐あって先の戦いでは膨大な魔力を王に送ることができたのですが、傷が治るにつれ魔力の低下を感じていました。
    途切れた所に刺青を入れる事が解決法ですが、唯一それができると思しき兄からは返事がない。
    そんな時、イルジャーナに敵軍が攻めてきました。

    前作で北の帝国に嫁いだお兄様が登場します。
    いやあ、すごかった…
    ハリウッド大作みたいな壮大でドラマチックなお話。
    ファンタジーゆえところどころ「ん?」と思うところもあったのですが、些細な点だと思わせるような話の流れ。途中、王の怪我についてかなりグロい描写もありウッとなりましたが、リディルが雪山を越えて城に辿り着き、大魔法師として開眼した場面は鳥肌が立ちました。

    解決した後のエッチの場面、あの表現はわざと狙って何でしょうかね…ちょっと笑ってしまいましたが…汗

  • ファンタジー。
    イル・ジャーナ国王グシオンと、その妃でありエウェストルム王子のリディル。
    リディルを愛するグシオン、グシオンを想うリディル。ふたりの愛ゆえの奇跡✨素晴らしい物語だった。ロシェレディアとイスハンの物語も読みたいと思った。

  • 前巻、花降る王子の婚礼からの続編。今回も分厚い。
    表紙は仲良し王と王妃だけど、本編は長らく離れ離れで辛かった!あらすじでかなりネタバレしてたから覚悟して読んだけど…。
    王妃が相当頑張りましたね。そして今回のMVPはキュリにあげたい!
    リディの兄のアイデース皇妃初登場。リディに劣らずヤンチャっぽい方でした。

  • 前作も良かったけど、今作もものすごく良かった‼️
    幸せな毎日を送るグシオン王とリディル王妃だけど、リディルには何か虫の知らせがあり、早く背中の魔方陣を修復して大魔法使いにならねばという思いに駆られている。
    その、いやな予感は的中し、東からガルイエト軍が侵攻してくる。
    遠い地からなぜわざわざ今?
    ガルイエトに勝ったはずの北の国、リディルの姉(実は兄)ロシェレディアのいるアイデースにはかつてないほどの雪が積もり、手紙の返事も全くない。ロシェレディアはどうしているのか、アイデースはどうなっているのか。

    色々な謎が不穏に蠢き出し、確信になっていくハラハラの展開!
    戦いの中グシオンは重傷を負い、リディルは落馬し記憶を失う。
    雪の中アイデースへ独りで向かおうとするリディル。
    新しく登場するガルーの存在が大きくリディルの、そして国々の運命を変えていく。
    忠実なホシメフクロウのキュリがめっちゃかわいい。
    王の側近カルカと、リディルの側近イドが、それぞれ相手を嫌みったらしいとか冷たいとかぶつくさ言うけど、お互いの力量や主にたいする忠誠心・愛情を認め、(言うとイヤな顔しそうだけど)信頼していい感じのコンビになっていくのもめっちゃいい!

    リディルは、健気だけど実は剛胆。グシオンは、強いけどすごい健気。自分が死にそうな大怪我してるのに自らリディルを探しに追うところ…魔方陣なんか完成させなくていい、自分と共にいなくてもいい、とにかく無事でいて欲しいと願う愛の深さに涙がもぅ。
    反対に、国民の無事を願い責任を負い、そのために自分の首を敵に差し出すためだけに生き永らえなければと悲壮な決意までして。

    あんなにグシオンが心配してたのに、案の定力を開放して肉体を手放してしまうリディル……
    それを引き留める王の手紙の存在。
    あのシーンはすごく良かった、なんかもう、映像になって浮かんできたけど、私の創造力の遥か上の光景だったんじゃないだろうか。

    雪原、吹き付ける雪や氷、凍てつく寒さ。
    ステラディアースの魔法の繭。
    花降る王妃リディルが幸せで溢れさせる花々。
    もうほんとに、すごい迫力だった。映画でみたいくらい!

    あ、あと、グシオン不在の間王の代行を務めた叔父デルケムさんも、がさつで下品で傲慢だけど、敵に嫌がらせをするのは天下一品、ってのがなんかいい味出してたなあ。
    所謂品行方正な人だけじゃなくて、ああいう人も使いよう…って言ったら失礼だけど、現実いるもんね。そういうところ、なんか、1945シリーズ書いていた尾上先生ならではなのかなあとか思ったり。

    yoco 先生のイラストはもう、文句のつけようのない美しさだし、めっっっちゃよかった!

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著者プロフィール

小説家。代表作『天球儀の海』『さよならトロイメライ』『初恋をやりなおすにあたって』(キャラ文庫)、最新刊『雪降る王妃と春のめざめ花降る王子の婚礼2』(キャラ文庫)。

「2021年 『笠井あゆみイラストカードブック 旦那はんと痴話喧嘩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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