自転地球儀世界 1 (徳間デュアル文庫 た 1-31)

著者 :
  • 徳間書店
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199051173

作品紹介・あらすじ

「大変!地球儀が何もしないのに回ってる」現在の地球上の大陸の地形とは異なる、不思議な自転する地球儀-それは、もと週刊誌の編集者だった白川周一郎が、雨宿りに入った骨董屋で偶然に購入し、中学生の姪・多夢にプレゼントしたものだった。日本有数の大企業「シグマ・グループ」の社長の妹・倉橋楓子は、あらゆる手段を使ってでも、周一郎たちから地球儀を奪おうと、画策をはじめる。それに隠された重大な秘密とは、いったい何なのか?田中芳樹が贈る壮大な冒険ファンタジーの開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 裏付を見るとこの作品が上梓されたのは1990年11月とあるから今から30年前、干支が一回りした2002年に漸く文庫化となった作品で、私自身その存在すら知らなかった(『パンゲア』の改題かとも思うのだが定かではない)。また裏付には加筆修正されたと書いてあるように表現など現在でも通じる単語が使われているのが興味深い(携帯電話は出てこなかったが)。

    従来の田中作品とは違い、主人公は一風変わっているけれども、基本的には凡人である。また相棒の少女もまた然り。
    これが『銀英伝』や『創竜伝』などの他作品、特にシリーズ物と一線を画す設定で、何とも足元がふらついた感じのする感じを漂わせつつ、物語が進む。文章やストーリー展開など全盛期の田中氏そのものであるのだが、地球儀が誘う向こうの世界など作者自身も手探り状態で刊行した感があり、今後どうなっていくのかが非常に不安である。
    『KLAN』のように他作家に執筆させて原作者としての立場をとるなら見限るよ、俺は。

  • 続きが気になる…

  • 田中芳樹がファンタジーを書くとこうなるのか!不登校児にしては明るくて快活な姪と、野暮ったいその叔父が地球儀を買ってしまったがために組織に追い回されるという設定。そしてその地球儀は異世界につながるという。文章自体はやや難解ですが、ファンタジーとして純粋に楽しめると思います。

  • 田中芳樹の描くファンタジー。謎の地球儀によって異世界に迷い込んだ主人公たちがイロイロ活躍すると思いきや1巻では異世界に行くところで終了します。小難しい設定はないけどSFの雰囲気をちょっと楽しむにはいいかも。

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  • 【97】

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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