- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199052156
作品紹介・あらすじ
彼氏いない暦=年齢のOL、直美29歳。仕事も家庭も手に入れたいと願う、陽子30歳。お嫁さんになりたい歴女、麻衣子27歳。自分とお金しか信じない女、聡子33歳。女子会好きの現代っ子、愛22歳。仕事に疲れてしまった、千草37歳。超恋愛氷河期を生きる女性たちの声が連作短編に!恋や人生を探しているあなたへ、元気がでる6つのストーリー。
感想・レビュー・書評
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性格も年齢も環境も異なる6人の恋愛と人生のお話。
男性と同じように肩を並べて働く人や、反対に家庭を守るお嫁さんになりたい人。恋よりも自分の心に従う道を選んだ人。また、家族のあり方を巡るヒューマンドラマまである。短編集と言えど全く異なる世界ではなく、6人がそれぞれ繋がりを持っていて、この人がこの発言をした時、この人は実はこう思っていたのかと気づいたり、自己評価と他己評価の違いに驚いたり、面白い本だと思う。
6人とも共感できるところがあり、またそうでは無い部分もある。特に家族関係に悩む長峰聡子の話は、似た家庭環境である故に理解できなかった。
年齢も様々なので、考え方もバラバラで導き出す答えも異なる。今の私と10年後の私も異なる感想を持ちそうだ。
内容とは関係ないが、この本はフリマで購入した本である。紙から祖父母の家の古いレコードの匂いがして懐かしい気持ちになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
六人の女性の連作短編集。男も女も求められるものが多すぎて大変。千草の編集部にいるイクメン気取りと使えない先輩は社会人としてダメでしょ。イクメン気取りの行動は他の子育て中の方々に迷惑。聡子が父親への感謝を感じてないのは他の家族がちゃんと伝えてないからでは?家族間でも察してちゃんは無理!
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恋愛に悩む20~30代の様々な性格の女性達の悩み、コンプレックスと前を向いて歩き始めるまでを描いた作品。
女性向けの内容だけど、男性でも恋愛というか人生に悩んでいるなら一読してもいいんじゃないかなと思う。
各主人公に共通しているのは、劣等感や周囲の視線やら焦りやらに目が曇ってしまい、本来の自分を大切にすること、自分の足で立って歩くこと、型にはめず受け入れる事が出来なくなっているから、悩み苦しむ事になっているなと思う。
小説なので、皆最後は恋人が出来てハッピーエンドになってるけど、そのエンドで無くても自分を正しく大切にして、自分で歩む事が恋愛に限らず人生に大切な事だなと思う。