史記 二: 乱世の群像 (徳間文庫カレッジ し 3-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (481ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199070624

作品紹介・あらすじ

わかりやすい訳文で歴史の流れをつかみながら人物に親しめ、原文・読み下し文の照合が簡単。ポケットに入る『史記』の決定版。秦・楚・燕・斉・趙・韓・魏―戦国の7強が展開するサバイバルゲーム。体制刷新に心くだく君主や舌先三寸に命を賭ける説客たち。君主をもしのがんばかりの戦国四公子、孟嘗君・平原君・信陵君・春申君。合従連衡により、必死に生き残りを策す戦国の七雄。それぞれに多彩な“食客”を抱え、虚々実々の駆け引きを繰り広げる。

感想・レビュー・書評

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  • 母校の応援歌を聞いたとき、荊軻の故事は知っていたので「『帰ってくるな』とは酷い歌詞だ」と思ったのを思い出した。本編の方もさらりと「試し斬りしたら即死したのでOK」とか支那らしい話なのだが。

    趙括の故事は義務教育で教えてもよいくらいだ。殆どの人間は凡人なのだから、勉強ができる程度で変におだてられて自信過剰になり、大勢の他人を巻き込んで取り返しのつかない失敗をするよりは、身の程を弁えたその他大勢として、おとなしく埋もれておくのが世界のためだ。

    それにしても長平40万人虐殺は何回読んでも信じがたい。

    戦国四君で一人だけネガティブなエピソードしかなかったような... と思っていたら平原君だった。

    合従連衡、遠交近攻、離間の策や二重スパイなど、三千年近く権謀術数と人心操作に明け暮れてきた歴史の国はやはり侮れない。

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著者プロフィール

前145年頃〜前86年頃。前漢時代の歴史家。父・司馬談の遺命にしたがい、史書編纂の仕事に着手。武帝の怒りを買い、前98年、宮刑に処せられる。史書は、「太史公書」130巻として完成。のち『史記』と称される。

「1995年 『史記 全8冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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