世界の合言葉は水―安堂維子里作品集 (リュウコミックス)

著者 :
  • 徳間書店
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本棚登録 : 241
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199501715

感想・レビュー・書評

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  • これはすごい!
    「水」をテーマにした短編集。なんかすごく神秘的なものを感じる。宇宙的で科学的で、どんっと自分の中に落ちてくる感覚。すごく不思議!

    これは多分何回も読み返した方が良い作品。

  • この作品の好きな点は、一言でいうとSF的イマジネーションに溢れているところです。SFというのは、理論的裏づけが自分にないという以上に、SF的イマジネーションの裏づけが無いですから、その絵を見せられると感動します。他にもSF漫画は好きですが、その中でも鶴田謙二の『スピリットオブワンダー』が大好きです。『世界の合言葉は水』とは、理論的裏づけはともかくとして、SF的イマジネーションを絵にした面白み、という部分で共通していると思います。

  • 安堂維子里さんの作品『世界の合言葉は水―安堂維子里作品集(2010)』を読んでみた。 テーマは・・「水」なのが良い!! そして、女性キャラが可愛い!! 好きな物語は・・・”おぼん”と”私たちはまだ途中”と”ぎゅう”がGood!!

  • 帯で鶴田先生が絶賛してたので気になって購入。
    着眼点が面白い話が多い。こういう世界の見方もあるんだねぇ。
    最初に収録されてる『おぼん』が好き。

  • 世界は水で出来ているし私たちは水とは切って切り離せないー
    このマンガをよんでそんな事を思いました
    絵がキレイで内容が面白いのですいすい読めます
    ちょっと勉強になるような内容もあります

  • 衝撃的というほどではなかったが、瑞々しい感性を感じる。

  • あー面白かった!

  •  う~ん、センスオブワンダー!

     いやぁ、これだけ思い切りセンスオブワンダー的な、独創性の魅力を前面に出した作品は久々だったこともあってか、心から堪能できて満足感強かったのですよね。こういった作品大好きです。

     あ、センスオブワンダーと言っても、帯にコメントを寄せている鶴田譲二的なSF的不思議感覚というよりは、五十嵐大介的な自然からくる不思議感覚によるセンスオブワンダーな印象ですね。……まぁ、絵柄的にも近いものを感じるので、五十嵐大介からは直接的に影響を受けてる可能性も感じるかな?(あ、ほんとにそうだったとしても、それが悪いというつもりはまったくないのであしからず)

     特徴としましては、タイトルにもある通り“水”の重要性をテーマとした作品が多く、“世界に溶け込む人”というイメージが作風の根底に流れている印象です。
     「メルトイズム」はそのイメージをそのまま直接形にしたような作品ですし(水の扱いは小さめですが)、「私たちはまだ途中」に関してはその“人も水の子供”というイメージのさらに先というか……、地球を飛び出していこうという人類の意思を“水の意思”として描いているのが興味深い作品ですね。

     ……まぁ、テーマ性のまとめ方みたいな意味では、きちんと言葉で説明して納得するのは難しいような、結構微妙なまとめ方の作品が多かったりはするんですが、絵と断片的な言葉により、漠然とだけど“真実”に近いものが描かれていることは実感できるような作品が多くもあり、その味わいこそがセンスオブワンダーな魅力とも言えて、下手にきっちりまとめるよりかえって良かったりはするんですよね。

     なんにしても個性的なアイディアの魅力と、なによりそれらを“感じさせることができる”絵の魅力が強い作風でとても気に入りました。

    (2010/04/10 にmixi日記で書いたものを 2011/05/03 転載)

  • 水をテーマにしたSF短編集という感じで、読み終わった後に何とも言えない爽快感を感じました。

  • 『水』を中心とした短編集。
    物語の発想や展開が独特の世界観を創り出している。
    この短編を読んで何を感じるかは人それぞれだと思う。
    あなたは何を感じ、何を思うか。

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著者プロフィール

第1回龍神賞受賞後、精力的に短編を発表し『世界の合言葉は水』『妖精消失』を刊行。日常に潜むSFを描く著者の新境地。

「2018年 『バタフライ・ストレージ ④』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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