セントールの悩み 2 (リュウコミックス)

著者 : 村山慶

• 徳間書店 (2012年2月13日発売)

感想・レビュー・書評

[clamamusさんの感想 · 2015年8月26日]

　この巻でようやく物語の文脈が整理されたと見ていいだろう。生物的な進化が、こちらの世界とは異なった選択を行っている世界である。
　端々に見えるきな臭さが物語の方向性をほのめかしている。内務省であるだとか、明らかに検閲（あるいは自主規制）を挟んでいるだろう「ケーキの騎士」なる絵本だとか、ふわっとした日常系物語で終わらないだろうことが見て取れるところだ。
　それにしても、生物の進化や差別を含む歴史的な動向など、物語世界が持つ色合いの濃さは特筆すべきものだろう。問題は、それがストーリーの本筋と現状から待っていないところだろうが。

　今回も星四つで評価したい。
　世界観とストーリーのミスマッチという点で言えば「共学校を選びながら百合百合しい女子高的な雰囲気を作るストーリー」という点でも同様で、どうしても評価が上げられない。
　このミスマッチが物語の深みとして活かされるときが来るのだろうか。少し様子見したい。

[zelenyさんの感想 · 2014年10月13日]

世界の状況がちょっとキナ臭いところが気になるけど、
この子たちは別に何というアクションも起こさずに
ふつーに生活してゆくだけなんだろうしなぁ……。

[aktioさんの感想 · 2013年12月4日]

けも好きになるわ。

社会的内容の濃さはかなりのもの。人形も好きだわ。素直にゆりゆり見るとこ。

[dannerさんの感想 · 2013年5月6日]

奥底にある変態的なものを我慢して、制度のダークな部分を前面に押し出せば化けるかもしれない

[薄螺羽蜻蛉さんの感想 · 2013年5月5日]

いやー、しょうじきあまり感想とかないなぁ。(ﾟｰﾟ;A
ロリっ娘と一緒にお風呂（ただし人馬）とかどうなの？喜んでいいの？
むぅ。
人魚が構造的にひもパン水着なのはこだわりを感じた。
男でもひもパン水着。わらた。
このマンガ、絵的にも内容的にも、どうも女性作家的な雰囲気を感じるんだけど・・・この村山慶って人は女性作家なのかな？
名前からでは判断できない。検索しても性別でてこないし。
でも、なんか女性作家っぽくね？

[sasanquaさんの感想 · 2012年6月22日]

ケンタウロスの姫乃をはじめ竜人・翼人・角人・水人（人魚）なんかの人外がまったり暮らす日々を可愛らしく描いたマンガ。ケンタウロスが流鏑馬やっちゃう世界観は好きです。

[こ げ つさんの感想 · 2012年4月8日]

こういう手合いの漫画にもかかわらず，「民主的」「憲法」「法律」「差別」「人権」等の文言が出てくるところが凄いと思う，なかなかよく練られた世界観ではないか。キャラに動きがないため漫画全体における動きが無く止まって見えるのと，それもふまえてコマが飛んでしまう感があるので，それが残念である。売却済．

[『黒犬』の優樹さんの感想 · 2012年3月12日]

最近、じわじわと流行りだしている、ケンタウロス漫画の中で、個人的に画が一番に気に入っている
姫乃ちゃんとデートしたい、と分不相応な事を言うつもりは無いが、食事くらいはしてみたい

[mamukaiさんの感想 · 2012年2月15日]

1巻のころから思ってたけどこの漫画ちょいちょい説教臭い。

話に直接関係なさそうなところまで細かい設定があってとても愛を感じる。

背景が真っ白なところがちょっと多すぎる気がする。

絵は丁寧だけど動きが少ない（勢いが足りない？）。

絵は可愛いけどあまりキャラクターに魅力は感じない。

[felowさんの感想 · 2012年2月15日]

まったくケンタウロス娘は最高だぜ!!!
日常系漫画※但しケンタウロス娘、2巻も最高ですた。
また、幕間の『セントールの秘密』が何気ないけどよく利いてる。すごく面白い。
あと『人虎』の存在は気になるなー。
あの世界ではラノベとかでよく描かれたり、中二病的な妄想のネタになったりしてるんだろうか、などと妄想するの楽しいw

著者プロフィール

第8回龍神賞【銀龍賞】を『セントールの悩み』で受賞。同作が「COMICリュウ」2011年2月号に掲載されデビュー。そのまま連載化され、2017年にはTVアニメ化された。現在は【COMICリュウWEB】にて大人気連載中。他のコミックスに『きのこ人間の結婚』（太田出版）『荒野の花嫁』（双葉社）がある。

「2023年 『セントールの悩み（２４）』 で使われていた紹介文から引用しています。」