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- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784199505164
作品紹介・あらすじ
不良高校の王森高校では、誰もが第三十五代頭のメリケンを狙い、ケンカに明け暮れる日々。一年のケニーもメリケンに挑むものの、あっさりボコボコにされながら、空を見上げて己の無力さに涙していた。しかし、偶然ケニーの弁当を食べたメリケンは、あまりの美味しさに重いパンチを喰らったような衝撃を受けた！料理の腕前が武器になると悟ったケニーは全生徒の胃袋を掴んで王森高校の“頂き“に成り上がると誓った！
感想・レビュー・書評
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ヤンキーが全生徒の胃袋を掴んで頂きに成り上がるってなんだ？！ 爆弾おにぎりもツナサンドもとんかつ弁当もカレーもおいしそうじゃないか！ 本当に成り上がっちゃうかもしれない。おなかすいた。
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ホント、これは私自身の好みだから、他のファンに対して遠慮をせずに言うが、私は前作の『アキラ№２』より、コチラ、『頂き！成り上がり飯』の方がお気に入りだ
実際の料理と同じく、無限の可能性を秘めているグルメ系の漫画ではあるが、まさか、不良漫画とコラボレーションし、しかも、それがとんでもなく面白い、とは誰も予想していなかった
私は、奥嶋先生の作品を網羅していないので、あまり、適当な事は言えないけど、奥嶋先生って、イロモノの不良漫画を描くのが得意なんだろうか？
『アキラ№２』は、最強の男の首を虎視眈々と狙う、二番手の視点から描いた作品で、「斬新だな」と感じたし、この『頂き！成り上がり飯』も不良漫画としてインパクトが満ちている
けど、不良だって人間だ、喧嘩をすれば腹が減る。空腹状態ではロクに戦えなくなる。逆に、最高に美味い物を食べれば、元気百倍で、喧嘩力も倍増しになる理屈も分かる
また、主軸こそ、主人公が半端じゃない最強の男を倒す事を目的とした王道の不良漫画ながらも、グルメ系の要素も多く含んでいるだけあって、『食戟のソーマ』や『すしいち！』と同じく、リアクションにもオリジナリティを感じた
ヤンキーエビってｗｗｗ 何か、『トリコ』に登場しそう
腕っ節じゃ、どんだけ足掻いても、最強に手が届かない
普通の不良なら、力の差を感じて、リベンジを諦めてしまい、自分の弱さに屈した事を誤魔化すべく、同年代のトップに立とうとするだろう
だが、圧倒的な力に敗れ、その反面、自分でも気付いていなかった長所を王者に認められた、主人公・ケニーは戦い方を変える柔軟さを持ち合わせていた
喧嘩で頂点に立てないなら、自慢の料理で自分の“強さ”を全生徒に認めさせてやる、その野望を抱いた一人のヤンキーの険しい成り上がりストーリーが、今、開幕したッッ
メリケンが、尋常じゃなく強く、最強と讃えられるに相応しいキャラであるだけでなく、ケニーが何だかんだで、喧嘩もそんな弱くないってトコが、奥嶋先生の作品らしいな、と感じた。加えて、仲間との暑苦しい絆の描き方も、少し古い感じが好きな読み手のハートに刺激的だ
現在は割りかし、メリケンとケニーの絡みが多いが、今後、四天王の活躍もとい、ケニーのご飯を食べる機会が増えたら嬉しいな、と思う
蛇足かも知れないが、一応、言っておくと、この作品に対しては、私の腐男子センサーはピクリともしていない。さすがに、奥嶋先生の絵柄では、妄想がし辛かったようだ。安心して良いのか、修行が足りないな、と落ち込むべきか
どの回も面白かったが、あえて、掴みとしてバッチリだった一杯目「ケニーとメリケン」を除くなら、私は五杯目「ケニーとサリー」を推したい。不良漫画らしい、迫力あるタイマンが描かれているってのも理由だが、何より、サリーの不器用なデレ方がいい。やっぱ、寂しがりやな男と分かり合うには、拳と飯が抜群に効くんだろう
この台詞を引用に選んだのは、メリケンの理屈じゃない、男が惚れる強さが見える一言だからだ。自分より弱い者は眼中にすら入れない。けれど、自分にガツンと響いたモノには一目を置く。そんな公平な姿勢であってこそ、王は王なのだろう。認められているのが、自分でなく弁当であるにも関わらず、すんなり怒りを鎮めてしまうケニーもチョロいが、メリケンほど雄大な男に、例え、一点だけでも凄い、と思われてりゃ、気分も良いだろうよ
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著者プロフィール
奥嶋ひろまさの作品
