頂き!成り上がり飯 2 (リュウコミックス)

  • 徳間書店
4.00
  • (3)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 59
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784199505393

作品紹介・あらすじ

王森高校1年のケニーは王森高校の圧倒的な頭・メリケンから「ケンカの腕だけでは成り上がれない」と言われ、
腕っ節だけではなく料理の腕前で成り上がることを誓った。

2年の頭・あっくんとの戦いや、四天王因縁の相手・赤石との争いに巻き込まれながらも、ケニーはケンカと弁当の力で着々と成長し、成り上がっていく…!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 徐々にケニー成り上がってる! カバー裏の相関図は2巻終了時点のもの。ケニー、あっくんと合うねぇ。あっくん、食べた時のリアクション観察が趣味って面白い。食べ物粗末にしたらあかんやろ。次巻も四天王が1人ずつ取り上げられるのかな?

  • 感想は、初代の方に書いてあります

  • 『ろくでなしブルース』や『湘南純愛組』、『シュガーレス』などは、不良がメインの漫画の良作で、誰も文句の言えない名作と言える
    しかし、やっぱり、今、私が一推ししたい不良漫画は、この『頂き!成り上がり飯』だ。ただし、現在、メキメキと人気が上昇している、週刊少年チャンピオン掲載中の、『六道の悪女』も、かなり面白く、甲乙つけがたい、とだけ言っておきたい
    不良漫画とても筋を通し、食漫画としても厚い。本来なら、相容れない異ジャンルを、ここまで両立させられるのは、奥嶋先生に実力があるからこそ
    自分の絵柄が不良漫画に最も合っていると分かっており、そこを全力で伸ばしてきたからこそ、今、新たな挑戦に動いたんだろうな
    不良漫画に必要な要素は、血沸き肉躍る喧嘩、尊敬できるトコがあるライバル、そんで、本気を見せあったからこそ築かれる本物の友情だ。漫画読みによっては、カッコいいバイクや、エロさと可愛さがあるヒロインなども挙がるだろうけど、少なくとも、私は友情と勝利だけは押さえておいてほしい
    努力も大事だろうけど、人と同じコトをしないってのが不良の美学なのだろうし、あまり汗だくになって頑張っている姿はイメージしづらい。ただ、惨敗を喫した強敵にリベンジするべく、武者修行に明け暮れるってのはアリ
    既に強い絆で結ばれている仲間、負っている責任の重さが違う先輩、そんで、単純に気が喰わない好敵手との間に築いている友情を更に深めるには、喧嘩や会話も大事だが、やはり、美味い飯は効果大
    やさぐれている不良だって、美味いモノを食べれば、その心は幸せで満たされる
    喧嘩で名を上げたいのであれば、不良こそ、食生活に気を遣うべきなのだ。土壇場で相手を上回る地力ってのは、栄養バランスをしっかり考えた三食の上に成り立つのだから
    ファストフードやコンビニ弁当は安価で美味いけど、食べ続けてもプラスには働かない。お母さんに作って貰え、とは言わないが、やはり、一食、お昼ごはんか晩飯くらいは自分で作ってみるのもいいだろう
    ケニーは、ほんと、新しいタイプの不良だ、そう、この(2)を読んで、しみじみと感じられる
    逆鱗の場所が他の一般的な不良と違う。でも、オカン系男子なら、食べ物を粗末にされりゃ、いつにも増して、ガチキレして当然だよな。赤石に弁当を台無しにされ、怒髪天と化したケニーは、『トリコ』のトリコに匹敵するだろう・・・こりゃ、とんでもない喧嘩になりそうだ
    (2)になって、ますます面白くなったな、と感じた理由は、先から続いていた二年との騒動が、あっくんとのガチンコで決着した名勝負もあるが、喧嘩だけでなく、チャボやぐっさんの家族に焦点を当てた話もあったからだ
    不良だって人の子。意外でも何でもないが、本物の不良ってのは、身近なダチや家族を第一とする。反発こそしつつも、手は決してあげない。それでこそ、不良の鑑だ。親や弟妹に乱暴するような輩は、ただのヤンキー、いや、それ以下と言えるだろう
    作中に登場する料理も、男子高校生が作っているだけあって、素材や調理法が一般的なので、読み手も苦せずに再現できるトコが嬉しい。特に、チャボの大家族を興奮させたそうめんは、この夏、試してみたい
    この台詞を引用に選んだのは、言うなぁ、コイツ、と思わず、唸らされてしまったので。名作と評すべき不良漫画の定義は難しいが、やはり、ちょっとしたキャラでも言動で、読み手の心を揺さぶってくるってトコは外したくない。脇役も蔑ろにしてない漫画は、ちゃんと面白さが伝わるもんだ。負けるより勝つ方が良いに決まってるが、人間、ずっと勝ち続けるのは難しい。けど、本当に恥ずかしく、己の格を下げるのは負け続ける事より、挑戦を止め、逃げてしまう事だ。99回、強い奴に挑んで負けても、100回目で勝てばいいのだ。100回目の負けを喫したら、101回目に挑めばいい。不良はシブとくて何ぼだ

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

3月23日生まれ。2007年に『SHOUT!』(少年画報社・全6巻)で漫画家デビュー。徳間書店にて『頂き!成り上がり飯』連載中。実写映画化もされた『アキラNo.2』は新装版で徳間書店より刊行。ほかにも『ランチキ』(秋田書店・全10巻)、『月に手をのばせ~QP・トム&ジェリー外伝~』(秋田書店・全9巻)など、代表作多数。ヤンキーではないのにヤンキー漫画家と呼ばれる悲しき宿命を背負っております。

「2019年 『頂き!成り上がり飯 ⑦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

奥嶋ひろまさの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×