- Amazon.co.jp ・本 (52ページ)
- / ISBN・EAN: 9784251033710
感想・レビュー・書評
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美しいコケ写真とともに,コケに生態をきちんと書いている本。種々様々なコケを紹介しています。
胞子で増えるコケに「お花」「め花」といったように「花」と表現しているのが少し気になるのです。
でも,コケの一生の間に,胞子体から出された胞子が成長して配偶体となり,そこに「造精器」「造卵器」ができ……と正確さにこだわりすぎると子どもには縁のないものになってしまうものかなあとも感じました。ここは,「花」でいいのかもしれません。
蘚類,苔類ともに子どもに分かりやすく書かれています。
胞子嚢のことをコケ植物ではさく(くさかんむりに朔と書きます)といいますが,そのバラエティ豊かさは自然が産んだものとはいえすごいなあと思います。
うちのプランターにも自然に生えたコケがたくさんありますが,よくよく見るとたくさんの種類があるのです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
K475
「荒れはてた大地にまっ先に姿を見せるのがコケ。生物界におけるコケの働き、子孫のふやし方などを解明します。」
小学校低学年~高学年向き
目次
早春の野山で
コケの春
コケの花
コケの実
コケの体のしくみ
コスギゴケの一生
胞子をとばすしくみ
分身でもふえるコケ
コケをさがそう
コケ林
林のなかのコケ
水辺のコケ
荒れ地のコケ
秋のコケ
冬のコケ
どれがほんとうのコケ?
コケとほかの植物とのちがい
季節によるコケの成長
コケの寿命は何年?
コケのはたらき
コケと人間
著者等紹介
伊沢正名[イザワマサナ]
1950年、茨城県に生まれる。高校を中退後、登山や自然保護運動に没頭。そのころから花や昆虫、鳥などの写真を撮りはじめる。その後、キノコやコケ、変形菌、カビなどの日陰者に光をあてようと、写真活動をつづけている -
イラスト/森上義孝、渡辺洋二、林四郎
表紙写真:ヘチマゴケの仲間
装丁/画工舎